働き方のヒントが見つかる本3選
クリエイター必読の良書

本日は、働き方に悩むクリエイターの皆様に、是非おすすめしたい本を紹介します。

1冊目はクリエイターになりたい人や、クリエイターとしての働き方に悩んでいる方へ。

2冊目は行動力が自分には欠けていると悩んでいたり、行動したい気持ちはあるけれど何をしたらいいのか分からない方へ。

3冊目は働き方や人間関係に悩んでいる方で、自己啓発本が苦手な方へ。どれも働き方に悩んでいる際にうってつけの3冊です。

この3冊の本を参考にして、働き方を見直す助けにしてください。

『ブレーン2019年11月号 なぜ、あの企業はパートナーに選んだのか? プロダクト開発 クリエイターの仕事』

ブレーンは宣伝会議が1961年に創刊した、広告デザインとクリエイティブの月刊専門誌。国内外のクリエイターやデザイン、プロダクトが毎月取り上げられています。クリエイターなら一度は目を通しておきたい、最先端のクリエイティブなプロジェクトが紹介されています。

2019年11月号では、特にプロダクト開発やクリエイターの仕事について特集されており、具体的には三陽商会「CAST」、タイコー「SYN」、サンパック、フンドーダイ五葉「平成」などの事例が取り上げられています。こうした最新のクリエイティブに触れることで、新しい発想や思いも寄らない構想が浮かぶことも多いのでは?

また、ブレーンには多くのクリエイターが紹介されているため、別の使い方もできます。それは、優れたクリエイターになるための参考書としてです。

巷には『クリエイターになる本』のようなハウツー本も存在します。しかし、それらの本を読んでみても、今ひとつ具体性に欠ける印象を持つ人も多いのでは?

本書には新進気鋭の旬のクリエイターたちの名前や会社名、プロジェクトが毎月紹介されています。クリエイターを志望する若い層が、生きた手本として情報を得ることも出来るのです。

本書で情報を得た後、さらにネットなどで、最旬のクリエイターたちはどの大学を出て、どの会社に入り、どんな経緯でフリーランスになったのかをリサーチしましょう。進学先や就職先の参考にするのも「なりたいクリエイターになる」方法の1つです。

さらにブレーン11月号には、2つめの特集として『いま東京を離れて働き、暮らす理由』を掲載。

東京に進出せずとも、地方に住みながらにしてクリエイターとして活躍するヒントが書かれています。これからの働き方を見直したいと考えている現役クリエイターにおすすめしたい1冊です。

『「行動できない自分」を、勝手に変えてしまうスゴイ方法」

株式会社ザ・スリーピーの代表取締役を務め、越境3.0を主宰している石田和靖さんが半生を記した自伝。石田さんが世界を股にかける豪快な生きざまを通して、働くということは、どの会社に就職するかということではなく、人間として生まれて何を成すかということだと気づかされます。

石田さんは会計事務所のビジネスパーソンとしてキャリアをスタート、中東から東南アジアエリアの外国人経営者を多く担当します。独立後はアゼルバイジャンや中国、スーダンなど50カ国以上を訪問、各国政府や企業などと直接情報交換する関係に。

本書には、日本人の私たちがほとんど知らない、マスコミではあまり伝えられていない「世界の実態」と、そこに息づき、日々活躍する石田さんが余すところなく記されています。

たとえば、ドバイがなぜ世界のハブシティとなったのか、オイルマネーで潤っている国だろうとなんとなく思っていませんか。ドバイはUAE(アラブ首長国連邦)という国を形成する7つの首長国のうちの1つ。UAEの石油埋蔵量の94%はアブダビです。ドバイはたったの4%でしかないのです。

ドバイの産油量は少なく、オイルマネーで潤っているわけではありません。1970~80年代、オイルマネーに沸く周辺国をしり目に、コツコツとエミレーツ航空を作りました。2015年のドバイ国際空港の旅客数は世界第1位を記録しています。

ジュベル・アリ港を整備し、ドバイは2016年に世界コンテナ取扱量の第9位となっています。こうした地道な努力が、ドバイの中継貿易、ハブシティとしての役割を強固なものにしているのです。

また、エジプトは2011年の「アラブの春」により成長率は1%台まで大きく減速したものの、2015~2017年は連続して成長率が4%を上回りました。スエズ運河は2015年に拡張工事が完了し、2018/2019年度の収入は約57億ドルにものぼっています。さらに、新首都がニュー・カイロ・シティ近郊に建設されているのです。

このように、ほとんどの日本人が知らない世界の舞台で活躍している石田さんの「実体験」が次々と繰り出されます。

読み手を居てもたってもいられず、世界へ飛び出したい衝動へ突き動かすのが、この本、『「行動できない自分」を、勝手に変えてしまうスゴイ方法』の狙いとするところ。

石田さんによると「英語なんて話せなくたってOK」なのだそうで、クリエイターに限らず、すべての将来について考えている人に手にしてほしいです。

『insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』

「自己啓発本」「SNSに自撮り写真をアップする人」「毎日日記を欠かさず書く」

ひとつでも苦手なモノや人、コトはありますか? そんな人にぜひ読んでもらいたい本です。ちなみに本書はいわゆる自己啓発本ではありません。


著者のターシャ・ユーリックさんは組織心理学者です。SNSに自撮り写真をアップしたり、自分の近況を報告したり、日記を書くような行為は、自己陶酔であって自分を知る「自己認識」とは異なる行為であるばかりか、かえって自己認識力を減退させてしまうと述べています。

働き方に悩んでいる人は、自分が会社や家庭などの周囲の人々に正しく評価されていないと感じていませんか。なぜ、自分は評価されないのだろう? と悔しい気持ちになることはありませんか。

逆に、なぜ自分ばかりこんな雑用を押し付けられるんだろうか、それは自分が役立たずな人間だからだ、と自己評価を必要以上に下げてしまうことはありませんか。

このような被害者意識をもたらすのは、「なぜ」と問いかけてしまうことが原因です。


「なぜ」ではなく、「何」を問いかけてみましょう。私がこれから会社にできることは「何」なのか、私が上司や部下にできることは「何」なのか、自分に成長や気づきをもたらしてくれるのは、「何」という問いにほかありません。

自己認識を深めて自分を知り、仕事の成果をあげて、良好な人間関係を築いていくためにはどうしたらいいのか? この本の最後には、7日間で実践できるプログラムがまとめられています。働き方に悩む人、すべてに読んでほしいおすすめの本です。

まとめ

働き方に悩んだ時にぜひ手に取ってほしい、おすすめの本を3冊紹介しました。

1冊目はクリエイターを目指す人に、あとの2冊は働き方について考える際にヒントになったり、具体的に自分を知るための方法であったりします。

この3冊を参考に、是非あなたに合った働き方を見つけていただければと思います。

ライター
ひいづる堂
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