未経験からウェブディレクターとして就職する方法

クライアントの希望をうまくヒアリングして形にするため、ウェブ制作の現場で制作チームを統括し、調整役として奔走するウェブディレクター。具体的にはどんな業務を行っているのでしょうか?

本記事では、ウェブディレクターに必要とされる資質やスキルを解説し、未経験からウェブディレクターとして就職するための方法を紹介します。ウェブディレクターの適性があると思う人は、就職活動の参考にしてみてください。


ウェブディレクターを知る

ここでは、ウェブディレクターの職務内容、求められる資質やスキルについて紹介します。

■ウェブディレクターとは

ウェブディレクターとはウェブ制作の現場において、その名の通りディレクション業務を担当する人です。ウェブ編集者やSEO担当者、ウェブライター、ウェブデザイナーといったクリエイター集団のリーダーとして、ウェブ制作プロジェクトを管理監督します。

クライアントの希望をヒアリングし、種類や目的にかなったサイトを世の中に送り出す仕事なので、大変やりがいのあるポジションです。企画製作のほか予算、スケジュール、人事、品質などの管理業務もしますので、マネジメントのスキルを問われる職種といえるでしょう。

■ウェブディレクターの仕事 

ウェブディレクターの職務内容は、所属する企業の種類によって大きく異なります。企業の種類とは、オウンドメディアを運営する事業会社とクライアントの要望を形にする制作会社の2通りです。

オウンドメディアを運営している場合、メディアのコンセプトがブレないよう配慮しながら魅力的な企画を立案し、読み応えのあるコンテツを継続的に投入しなくてはなりません。メディアのファンやフォロワーをしっかり育て上げる戦略を練る必要もあります。

クライアントの要望をもとにサイトを制作する場合、予算内で納品するための管理業務がウェブディレクターの仕事のメインになります。クライアントとクリエイターとの調整役となるため、すぐれたコミュニケーション能力を発揮しなくてはなりません。

またコーポレートサイト、ECサイト(オンラインショッピング)、メディアサイトといったサイトの種類によっても、職務内容が大きく変わります。ブランディングのノウハウから商品・顧客管理、決済システムの構築、さらにウェブマーケティングまで幅広い知識を要求される仕事です。

ウェブディレクターに求められる資質や能力

ウェブディレクターは複数のプロジェクトを同時進行させていることも多く、自分の視野にとらわれず、物事の全体を高いところから見渡すような客観的視野が必要です。効率的に設計したスケジュールを進行させるために、各プロジェクトスタッフの作業進捗をチェックし、納期に遅れが生じないように調整を行います。このように、スケジュールの設計と管理を一貫してマネジメントする能力が求められているのです。

クリエイターたちを盛り上げ、スケジュール通りプロジェクトをゴールへ導くリーダーシップ能力も必要とされます。クライアントの意向をくみ取る能力も必要ですが、くみ取れ切れずにトラブルが起きた場合に臨機応変に対応できる柔軟性もとても大切です。

物事の全体を高いところから見渡すような客観的視野と真逆に聞こえますが、細部にこだわる緻密な配慮も欠かせません。バランス感覚にすぐれた人こそ、ウェブディレクターの資質があるといえるでしょう。

■ウェブディレクターに必要なスキル

ウェブディレクターは企画書やプレゼン資料、予算・スケジュール管理業務で、たくさんのドキュメントを作成しなくてはなりません。ドキュメントを効率よく作成するためにも、ワード、エクセル、パワーポイントを使いこなすスキルが必要です。

またHTMLやCSSといった言語は、ウェブサイトを作るうえで重要な言語です。ウェブサイト制作の基本となる言語を使ってコーディングすることで、ウェブサイトのデザインをWebブラウザに表示できるようになります。こういったコーディングの知識も持ち合わせておくと重宝されるでしょう。


未経験からウェブディレクターとして就職する方法

ここからは、未経験からウェブディレクターとして就職する方法を見ていきましょう。

前職の経験を生かしてウェブディレクターになる

前職でウェブディレクターに必要とされるリーダーシップスキル、マネジメントスキル、コミュニケーションスキルを身につけていませんか。マーケティングやブランディングの経験があれば生かすチャンスです。基本的なビジネススキルと実績があれば、あとはチャレンジ精神を武器に未経験歓迎のウェブディレクター職に応募してみましょう。

■制作側からウェブディレクターになる

制作プロジェクトの一員としてデザインやライティング、コーディングに携わっている間に、自然にウェブディレクターになりたくなることもあるでしょう。まずはアシスタントディレクターとして業務を手伝えるかどうか、社内で声をあげてみるのもひとつの方法です。

すでに制作プロジェクトのメンバーとしてディレクションしているため、ディレクションとは何なのかゼロから学ぶ必要がないことが強みです。

■アルバイトで業界を学びウェブディレクターへの足がかりにする

アルバイトとして制作プロジェクト周辺の雑用をしながら、業界の空気を学ぶのもアプローチのひとつです。アルバイトであれば長時間拘束されないので、コーディングやデザインのほか、パソコンスキルを高めるなどスキルアップの時間も確保できます。


ウェブディレクター職を目指してアピール力を磨く

ここでは、未経験からウェブディレクターとして就職するために効果的なアピール方法を紹介します。

■熱意を形でみせる準備をしておく

未経験でもチャレンジ精神だけで就職できるほど、ウェブ制作の世界は甘くありません。熱意は言葉だけでなく形で証明することが大切です。例えば自分でウェブサイトを作ってみて、デザイン力はもとより、サイトのコーディングについて知識を披露するとアピール力が生まれます。

■ドキュメント作成能力を高める

ワード、エクセル、パワーポイントのスキルは高めておいて損はありません。ワードは企画提案書に、エクセルはスケジュール管理に、パワーポイントはクライアントに制作側の意向を伝える場合などに頻繁に使います。検定試験を受けるなどして、スキルの高さをわかりやすく示すことは大切なことです。


新しいウェブ技術を勉強しながらウェブディレクターを目指そう

最新のウェブ技術やウェブサービスは一通り調べるなど、常に最新動向を追いかける姿勢が重視されるのがウェブディレクターです。ウェブディレクターを目指すなら好奇心いっぱいにトレンドを追いかけながら、パソコンスキルを身につけたり自分でウェブサイトを作成するなど課題に取り組みましょう。

就職のチャンスが来る前から準備をして、未経験からのウェブディレクターへの就職を成功させてください。

ライター
Mistyrose
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