国内サブスクリプションのトレンド予測

低コストで高品質なサービスを提供できるようになるだけでなく、安定した収益を獲得できると期待されているサブスクリプション（サブスク）モデルが今国内外で注目を集めてます。

コンテンツを定額制で楽しめるAmazonやYouTubeなどは海外のサブスクリプションとしても広く認知されているものですが、日本国内でもfreeeやSansanなどのサービスが誕生しています。サブスクリプションは今後日本でもトレンドとなり、浸透していくでしょう。

この記事では今国内でトレンドに乗っている注目のサブスクリプションについて紹介します。

立ち食い蕎麦が毎日食べられる：しぶそば定期券

しぶそば定期券は、東急線沿線の駅そば店「しぶそば」で利用できるサービスです。月額3,500円でしぶそばのかけそばorもりそばが1日1杯食べられるというものであり、立ち食いそばを頻繁に食べるサラリーマンを中心に注目を集めています。

公式アプリで「しぶそば定期券」を購入することで利用できる仕組みになっているなど、手軽に利用できるのもサービスの特徴です。また、月額1,900円で1ヶ月に8杯まで、かけそばorもりそばが食べられるメニューもあります。

しぶそばのかけそば・もりそばの価格は共に1杯320円です。月額3,500円のサービスを利用する場合、1ヶ月に11回以上利用すると元がとれます。現在しぶしばには直営店が12店あり、全ての店舗でしぶそば定期券を利用できます。

このようなアプリを使った飲食店のサブスクリプションモデルは、今後さらにトレンドになっていくことでしょう。

メガネスーパー、メガネハウス、シミズメガネ、メガネのタカハシでメガネの販売を行っている株式会社ビジョナリーホールディングスは、全店舗で「こども安心プラン」という子供向けメガネを対象にしたサブスクリプションサービスを始めました。

こども安心プランでは月額1,000円で子供向けのメガネのフレームやレンズを特別価格で交換できます。

視力が急激に変化しやすい子供のメガネ選びに苦労する親は少なくありません。自分に合わないメガネを使うことは子供の成長にも悪い影響を及ぼします。しかし新しいメガネをその都度購入することは経済的な負担にもなります。

子供たちが常に自分に合ったメガネを利用できるよう考えられたこども安心プランは、お財布への負担を軽減しながら子供の健全な視力維持をサポートする今トレンドのサブスクリプションサービスです。

対象となるのは小学校6年生までの子供であり、解約のタイミングは自由に設定できます。

ADDressは月額40,000円から日本全国の好きな場所に住めるサービスです。住民票も移すことができる点が従来のホテルや不動産業のサービスとは異なります。

ADDressのサービスでは空き家・空き部屋をリノベーションした専用ドミトリーで最大7日間暮らすことができます。周辺の環境や立地などを厳選された上で用意された専用ドミトリーでは、普段の生活とは異なる非日常感が味わえるでしょう。

専用ドミトリーには共用部分もあります。ホテルの場合はこうした共用部分の清掃はホテルスタッフが行いますが、ADDressの場合は家主が行います。他にも家主がゴミ出しなども行ってくれるのでリモートワークをしながら日本各地での生活を楽しみたい人にADDressはおすすめです。

コロナ禍でリモートワークが広く導入され、ADDressは注目を集めています。

地方で増えている空き家を有効活用できることからもADDressは注目を集めています。空き家をリノベーションし、サブスクリプションサービスとして利用してもらうことでADDressは地方経済の活性化に貢献しています。

MEZONは月額定額制で美容院のサブメニューを使い放題にできるサブスクリプションモデルです。家事や育児、仕事に忙しい女性をターゲットにしており、現在再び注目を集めています。

美容院は常に激しい価格競争に直面しています。クーポンサイトなどが人気になったことでサービスの価格を安くし、他社との差別化を行ってきました。しかし当然こうした価格競争には限界があります。

一方で月に数回美容院やヘアサロンに行く女性は少なくありません。シャンプーやブローなどのサブメニューであっても、何回も利用すると経済的な負担も大きくなります。

こうした美容院と美容院利用者の双方が抱えている課題を解決する手段として、MEZONのサブスクリプションモデルは誕生しました。美容院のサブメニューをお得に利用できることから利用者の継続率は9割を超えています。

美容院としては利用されたメニューに対して正規の価格がMEZONから支払われるので売り上げも獲得できます。さらに従来の激しい価格競争から解放されることにより労働環境の改善など幅広い効果が得られるのもメリットの1つです。

現在注目を集めているサブスクリプションは、コロナ禍の中を生き残る手段としても期待されているビジネスモデルです。日本国内でも魅力的なサービスが日々生まれ、トレンドになっています。サブスクリプションの最新のトレンドをチェックしてビジネスモデル構築に活かしていきましょう。