プログラマーのキャリアパスを考える! 必要なスキルについて紹介

プログラミングスキルを身につけた人材の需要は高まっており、学生時代から技術を身につけている人もいます。身につけた技術を駆使してプログラミングのバイトをする人も現れるなど、プログラマーは注目をあびている職業のひとつです。

ここではプログラマーになると、その先にどんなキャリアパスがあるのかを紹介します。どの言語を選択すればいいのか、どんな方向性でキャリアアップを目指せばいいのかなど、IT業界を知る参考にしてください。


プログラマーになる

ソフトウエア開発で利用するプログラミング言語。プログラマーのキャリアパスを考える際に、言語スキルの選択はとても大切です。次々と新しい言語が登場しており、プログラマーになってからも言語スキルを増やしたり、ときには切り替えたりすることもあります。

利用するプログラミング言語は、開発対象やメンテナンス対象によって違いがでるもの。プログラマーとしてキャリアアップを目指すために、ここではよく利用されているプログラミング言語について紹介します。

利用されているプログラミング言語について知る

2018年10月に実施された、日経 xTECHによる「プログラミング言語実態調査」をみると、人気の言語がよくわかります。第1位から第5位まで紹介すると「C/C++」、「JavaScript」、「C#」、「Java」、「Python(パイソン)」という順でした。

上位から特徴をあげましょう。「C/C++」は自動車、飛行機などの開発で使用され、「JavaScript」は人気のWeb技術です。マイクロソフトが開発した「C#」、オブジェクト指向型の「Java」は業務システム開発などに使われています。第5位の「Python」は、AI関連の機械学習の開発やビッグデータの解析に必要な言語です。文法もやさしいため、今後も急速にニーズが増えることが予想されます。


システムエンジニアになる

プログラマーになると、システム開発の下流工程、つまりプログラミング(コーディング)やテストなどを担当します。一方で、上流工程を担当するのがシステムエンジニア(SE)です。そのためシステムエンジニアはプログラマーの身近な存在。

仕事のなかで要件定義から計画立案などの上流工程に携わることがあり、システムエンジニアを目指すのは自然な流れといえるでしょう。ここではプログラマーのキャリアパスとして、システムエンジニアになるために必要なスキルを紹介します。

システムエンジニアに必要なスキル

システムエンジニアに必要なスキルは、3つに大別できます。コミュニケーションスキル、マネジメントスキル、技術力です。プロジェクトをスムーズに進行するためにも、顧客のニーズをくみとる力やチームをまとめる力がシステムエンジニアには欠かせません。

そのためコミュニケーションスキルとマネジメントスキルは必須のスキル。クライアントの要望を聞いたうえで、どのような仕様で設計するか決定するための知識や技術も必要です。データベースやサーバーの設計・構築スキル、SQLのスキルもあると有利でしょう。

技術力をアピールできる資格

一般的にシステムエンジニアは、IPA(情報処理推進機構)の「基本・応用情報技術者試験」などの資格を取得し、高度なIT人材だとアピールしています。「システムアーキテクト試験」や「データベーススペシャリスト試験」は上級者向け。「ITパスポート」は、これからプログラマーを目指そうとする人にもぴったりの資格です。


プロジェクトマネージャーになる

上級工程で人員・予算・納期などを担当する職種が、プロジェクトマネージャー(PM)です。会社の規模によってプロジェクトマネージャーだけの場合や、プロジェクトリーダー(PL)が合わせて存在することも。プログラマーのキャリアパスを考えたときに、プロジェクトマネージャーがキャリアゴールのひとつといえるでしょう。

ハイレベルな「プロジェクトマネージャ試験」を通れば、クライアントにプレゼンをする際や転職時にさらにアピール力が高くなります。プロジェクトマネジャーの経験があれば、社内のリソースや現場を管理するスキルを証明できるため、転職の際にとても有利です。


データベースエンジニアになる

プログラミングのスキルを活用できるデータベースエンジニアも、プログラマーのキャリアパスを考えるうえで見逃せません。データベースとは、大量のデータを管理・保存するだけでなく、必要なときに瞬時にデータを抽出・更新できるデータの倉庫のこと。データベースエンジニアは、データベース設計スキルやデータベースの操作性に影響するSQLのパフォーマンスチューニングスキルが必要です。

企業におけるデータベースエンジニアは、経営戦略やマーケティングに利用しやすいようデータを整理・提供する役割を果たします。統計解析に必要な微分積分・統計・確率など数学スキル、データの可視化といったスキルも重要です。業務効率化のために機械学習を活用するため、「Python」「R」などのプログラミング言語スキルがあるといいでしょう。


フリーランスになる

最近では、クラウドソーシングを利用してフリーランスで働くプログラマーも増えています。自分が得意とする言語スキルをさらに伸ばすために得意なプログラミング言語ばかりを受注するなど、自分の基準で仕事を選ぶことが可能です。

高い技術力はもちろんのこと、モチベーションを自分で高めたり、自分の強みを売り込む営業力が必要となります。収入面での保証がないため、強い精神力も必要なことは知っておきましょう。


キャリアパスを意識しながら未来を設計しよう

今回はプログラマーとしてキャリアアップを考える人のために、おもなキャリアパスを紹介しました。変化の早いIT業界でプログラマーとして活躍するためには、時代に合わせて新しい言語スキルを習得することが求められます。

プログラミングに関連した知識や技術を高めながら、それに加えてマネジメントスキルを身につければ、管理職につくことも可能です。専門性をさらに追求しほかのIT領域への進出や、フリーランスになるのもいいでしょう。進みたいキャリアパスを頭に描きながら、スキルアップを目指してください。

ライター
Mistyrose
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