派遣とフリーランスのダブルワーク【メリットやデメリット、注意点など】

派遣で働く方の中には、スキルアップや収入アップを目的にダブルワークを検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、派遣とフリーランスでは雇用形態が違うため、ダブルワークをすると確定申告がどうなるのかなどの注意点をしっかりと理解しておく必要があります。

この記事では派遣とフリーランスのダブルワークについて、メリットやデメリット、気を付けるべき点などを解説したいと思います。ダブルワークを考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。


派遣とフリーランスのダブルワークの注意点 

派遣とフリーランスのダブルワークで気を付けなくてはいけないことは、雇用形態が違うことと納税方法が変わることの2点です。ここでは、派遣とフリーランスの雇用形態と納税方法の違いについて解説したいと思います。

派遣とフリーランスの雇用形態の違い

派遣は雇用契約、フリーランスは請負契約になるため雇用形態が異なります。

派遣は派遣元企業(人材派遣会社)と雇用契約を結び、派遣先の企業で仕事をします。お給料は派遣元から支払われ、就業規則も派遣元のルールに従わなくてはいけません。

フリーランスは一般的に業務委託契約で働くため、仕事を行った対価として報酬が支払われます。

派遣とフリーランスの納税方法の違い

派遣は正社員やアルバイトなどと同じで、会社(派遣の場合は派遣元)が源泉徴収や年末調整を行います。一方フリーランスの場合は、自身で確定申告を行います。会計ソフトなどを使い、経費や収入の合計を計算して期日までに税務署に提出しなくてはいけません。

つまり、派遣とフリーランスでダブルワークをしている方は、派遣で得た収入(給与)は年末調整を行い、そのあとでフリーランス分の確定申告をしなくてはいけません。

年末調整の計算が終わると、会社から源泉徴収票が届きますので確定申告を行いましょう。これを怠ると無申告税や延滞税が課せられる恐れがあるため、忘れずに行ってください。


派遣とフリーランスのダブルワークのメリット

では、派遣とフリーランスのダブルワークのメリットについて見ていきましょう。

安定した収入が得られる

派遣は週に2~3日の曜日固定やシフト制だったとしても、雇用契約を結んで働くので安定した収入が得られます。フリーランスは仕事が無ければ無収入なので、派遣の安定収入があるだけでも心に大きな余裕ができるでしょう。

また、複数の収入源があることでリスクヘッジにもなります。もし、片方の会社が経営不振などに陥った場合、派遣やフリーランスはすぐに契約終了になる恐れがあります。

会社を辞めざるを得なくなったとき、もう片方の収入があればすぐに生活に困ることもありません。

スキルや経験が得られる

派遣とフリーランスのダブルワークは、収入以外にも多くのスキルや経験が得られるメリットがあります。

フリーランスで本業以外の仕事をすれば、仕事をしただけ経験の幅が広がるでしょう。転職に通用するスキルをいくつか身につければ、面接の際に有利になるかもしれません。

派遣やフリーランスのダブルワークで働く場合は、収入だけを意識するのではなく、スキルや経験にも目を向けてみてください。しっかりと目的意識をもって仕事を選べば、将来的に自分の成長にもつながるはずです。

社会保険に加入できる

社会保険は雇用形態で決まるのではなく、派遣でも条件を満たしていれば加入できます。派遣先が決まった時に、加入条件を満たしていれば派遣コーディネーターから社会保険の説明があるはずです。

一方でフリーランスは社会保険の加入ができないので、国民年金と国民健康保険にそれぞれ加入することになります。

つまり、フリーランスの方も派遣とダブルワークをしていれば、社会保険に加入しながら働くことが可能になる訳です。


派遣とフリーランスのダブルワークのデメリット

派遣とフリーランスのダブルワークには、メリットだけではなくデメリットもあります。それぞれをしっかりと理解しておくことが大切です。

身体に負担がかかりやすい

派遣とフリーランスのダブルワークは、仕事を2つ以上行っているため仕事量や仕事時間が増加しがちです。その結果、ストレスや疲労がたまりやすくなり、体調不良になることも少なくありません。

また、双方の繁忙期が重なると休みたいときに休みが取れなくなり、身体を休める余裕もなくなります。体調を崩せば、当然現状抱えている仕事にも支障が出てしまうでしょう。

派遣とフリーランスのダブルワークは、2つのバランスをよく考えて無理しない範囲で働くことが大切です。

スケジュール管理が大変

派遣とフリーランスのダブルワークでは、仕事のスケジュールを管理するのが難しくなります。それぞれのスケジュールをしっかりと把握して、双方に影響が出ないようにしなければいけません。

納期が重なってしまったり、時間的に無理のあるスケジュールを組んだりすると、期日までの提出が難しくなり信頼関係にも影響する恐れが。とくに納期が定められているものは、期日通りに仕事ができるよう時間的な余裕をもってスケジュールを組みましょう。


メリットとデメリットをしっかり理解してダブルワークをしよう

派遣とフリーランスのダブルワークについて、注意点やメリット、デメリットなどを解説しました。

ダブルワークは収入アップやスキルが身につくなどのメリットがありますが、スケジュール管理を怠ると大変です。体調を崩して仕事ができなくなれば、双方に迷惑がかかり、最悪の場合どちらからも切られてしまう恐れがあることをしっかりと理解しておいてください。

ダブルワークをするのであれば、スケジュール管理と体調管理をしっかりと行い、無理のない範囲で仕事をしましょう。

これから先、派遣とフリーランスのダブルワークを考えている方は、今回の記事をぜひ参考にしてください。

ライター
カワハラエミ
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