近年、日本でも副業を認める企業が増えてきていますが、まだまだその数は少ないようです。しかし、本業と副業の掛け持ち生活を実際に行っている人は少なからずいます。そういった方々の掛け持ち生活とは、一体どういうものなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に派遣社員とフリーランスのダブルワークをしている私の体験談をもとに、きっかけやルールなどをご紹介したいと思います。
派遣とフリーランスのダブルワークを始める前の正社員時代
私は派遣社員になる前は正社員として働いていて、ありがたいことに中間管理職という立場を担って複数のスタッフをマネージメントする立場でした。就任当時はとても嬉しく、やりがいのある仕事だと心から思っていました。
しかし、時が経つにつれて楽しかったはずの仕事がとてもつらい仕事だと感じるようになってしまったのです。
重度のプレッシャーと体調不良
中間管理職というのは、具体的には店を運営するのが主な仕事です。店舗の売上分析や商品の売上分析、在庫管理、スタッフのトレーニングなど多岐にわたる業務を4人の管理職メンバーで行っていました。
しかし1人が担当するスタッフの人数も多く、さらに商品の量は莫大です。その業務をそれぞれが1人で抱え、さらには上司からの重度なプレッシャーを毎日のように受けながら精一杯、仕事をしていました。
私の場合は遅番のシフトが多く、仕事が終わるのはいつも23時を過ぎるのが当たり前。昼夜逆転の生活が長く続いたせいなのか、体調を頻繁に崩すようになってしまったのです。
当時の私には、その膨大な量の仕事量とプレッシャーの両方をバランスよく保てるほどの精神力も無かったのだと思います。体調を崩し始めてから、毎日の仕事がとてもつらくて早く辞めたいという気持ちばかりが募っていきました。
このまま続けることは不可能と判断し、退職することにしました。今思えば、あの時に勇気を出して退職して良かったと心から思います。
派遣とフリーランスのダブルワークを始めた理由
現在私は、本業である派遣とフリーランスのWebライターとして活動しています。
派遣とフリーランスのダブルワーク生活は、私にとって大きな決断であり、新しい生き方と働き方をもたらしてくれました。
なぜ、派遣とフリーランスのダブルワークを始めたのか。私の体験談をご紹介したいと思います。
派遣という新しい雇用形態の発見
正社員の仕事を退職した後、派遣社員という雇用形態に出会います。それまで私は派遣社員という言葉は知っていながらも、どういう働き方をするのか全く知らず、興味すら無かったのです。
ある日、なにげなく次の仕事をインターネット上で探していると好条件の求人を見つけました。
そこで目に入ってきた求人で募集していた雇用形態が派遣社員だったのです。しかも、私にとって好条件の内容。それがきっかけで、派遣社員という雇用形態で検索をして求人を探すようになっていました。
派遣社員の仕事は、基本的に事務職であれば定時の仕事がほとんどです。前職でシフト制の遅番ばかりをこなしていた私からすれば、定時で仕事ができるということがとても嬉しく、今までの私の働き方とは全く違うところに魅力を感じ、この働き方に強く惹かれた私がいました。
何気ない話題から気づいた大切なこと
一方で私がフリーランスの仕事を始めた理由は、とても些細なことでした。
派遣社員として転職に伴い、住み慣れた町を離れて県外へ引越しをすることに。定時の仕事に憧れて転職したものの、職場以外には誰も知り合いがおらず定時後は時間が余っていました。
そこで何か時間を有効利用することができないかと考えて、インターネット上で色々と検索していた時に出てきたのが、フリーランスという働き方だったのです。
フリーランスという働き方を見出したものの、自分に何ができるだろう。特別なスキルがあるわけでもないし、ごくごく普通に働いてきた自分。何を武器にフリーランスという働き方ができるのか色々と考えていたとき、本業のランチタイムで出た何気ない話題の中にヒントが隠されていました。
小学生の頃から「書くことが好きだった」ということを、その何気ないランチタイムの話題の中で思い出したのです。
それこそが自分の武器で、その武器を仕事にできるのではないかと思い「書く」ことを仕事にしてみよう、と思ったのがWebライターを始めたきっかけでした。
私が何気ない話題から気付いた大切なこと。それは、「自分の強み、得意なこと、好きなこと」でした。自分に特別なスキルが無くても、好きなことや得意なことがあるだけでそれは武器となるということです。
私は、その何気ない話題が今に繋がっていると思っています。
派遣とフリーランスのダブルワークはバランスが重要
ダブルワークで大切なことは、いかに自分の生活リズムをコントロールできるかということだと思います。本業との掛け持ちになるので、ワークバランスとタイムスケジュールはシビアに考えなければなりません。
どちらにも支障が出ないように、どうコントロールしているのかご紹介します。
タイムスケジュールはルール化し、本業に支障をきたさないことが大切
私の本業は派遣社員なので、仕事の時間は決まっています。そのため、スケジュールの管理は比較的行いやすいです。この決まった時間に支障が出ない時間帯で副業を行うのが基本となります。
私が実際に行っているのは、タイムスケジュールをルール化することです。
例えば、自宅に帰宅してから寝るまでの時間から逆算して自由な時間は2~3時間程度ではないでしょうか。
私は、その2~3時間の自由な時間で副業を行うというルールを設けて、この時間以外は本業と自分の生活に時間を費やすことにしています。
こうすることで、自分の可能な仕事量やペースを掴みやすく、派遣とフリーランスのダブルワークをバランスよくこなせるようになりました。
派遣とフリーランスというだダブルワークの働き方と生き方
派遣とフリーランスのダブルワークという生活は、私にとって新しい生き方であり、働き方に挑戦するということでした。
些細な話題の中から気付いた大切なことを、忘れず進んできてよかったと思っています。
新しいことに挑戦することは、不安や怖さがあるかもしれません。しかし、大きな1歩ではなく小さな0.5歩進むだけでも、今の環境を大きく変えることができるということを知ってもらえたら嬉しいです。