ニュースやSNSでたびたび話題になる「副業」。
政府も副業・兼業を促進するためのガイドラインを発表しており、すでに実践しているクリエイターの方も少なくないと思います。
世の中の流れに応じて、副業をサポートするようなサービスも次々と登場しています。
その見取り図を表したのが、株式会社シューマツワーカーが2017年から作成している「副業系サービスカオスマップ」。
このたび、2019年版が公開されました。
「副業系サービスカオスマップ 2019年版」のポイントは?
(1)「副業社員型」のサービスが増加。「クラウドソーシング」のサービスは一部に集約
2017年に「副業系サービスカオスマップ」が発表されて以降、サービスの数自体は年々増加しています。
2018年1月に厚生労働省によってモデル就業規則における副業・兼業部分の改定案が提示されたこともあいまって、副業が“トレンド”から“当たり前のもの”に定着し始めていることがわかります。
ジャンルにおいては「副業社員型」(※中長期的に副業として企業に従事するもの)のサービスの増加が顕著。人事、経理、マーケティングなどバーティカルなサービスが登場しています。
一方で、「クラウドソーシング」のサービスは微減。2019年12月16日にランサーズ株式会社が上場したこともあり、クラウドソーシング市場は盛り上がりを見せますが、サービスは一部に集約されつつあることがわかります。
(2)「インフルエンサー型」「スポットバイト型」のサービスに注目が集まる
2019年は、YouTubeや17 Live(イチナナライブ)などの「インフルエンサー型」の副業が昨年よりさらに注目を集めました。芸能人や法人の参画などもあり、今後さらに盛り上がると思われます。
また直近では、TVCM放送を行い注目を集めたタイミーを始めとする「スポットバイト型」の領域も注目を集めています。「スポットバイト型」は、際立ったスキルが必要なく、他の領域に比べて副業のハードルが低いことが特徴にあげられます。
(3)副業をする人をサポートするサービスや、副業を許可する企業向けのサービスも登場
2019年は「副業を探す・行うサービス」だけでなく、副業をする人をサポートするサービスや、社員に副業を許可する企業をサポートするサービスが登場しました。
副業の一般化にともない見えてきた、副業における課題を解決するサービスが今後さらに増えると考えられます。
■サービス例
- freee…副業の確定申告をサポート:https://www.freee.co.jp/kojin/fukugyou/
- フクスケ…日本初の企業向けの副業事前申請ソフト:https://fkske.com/
2017年のカオスマップと見比べてみると、サービスの数自体は数倍増えていることがわかります。副業・兼業には賛否両論ありますが、プラットフォームのジャンルや領域も確実に拡がっているため、個々人の工夫次第で収入を得るための方法はいくらでも作れる時代になったと言えると思います。