ノーコード学習におすすめのサイト・セミナー

ソフトウェア開発などをするエンジニアになるには、一般的にプログラミング言語を用いてソースコードを記述する必要があります。非エンジニアの方でも、Java、Ruby on Railsなどのプログラミング言語を聞いたことがあるでしょう。

しかし現在、「ノーコード」とよばれるサービスも注目されています。これは、ソースコードを書かずともソフトウェアを開発できるサービスです。日本で知られているものとして、サイボウズ株式会社が提供する業務システムサービス「kintone(キントーン)」などが挙げられます。

多くのサービスがオンライン化を進めている近年。ビジネスにおける課題をソフトウェア開発で解決するには、エンジニアに依頼する必要があり、費用や時間を要するという側面がありました。

しかし、このハードルを下げたのがソースコード記述を必要としない、ノーコードです。パワーポイントを操作するような感覚で、ボタンやタブ、マップなどを配置させ、ソフトウェアを開発することができます。

今回は、ノーコード学習をしたい人に向けておすすめしたいYouTubeチャンネルやノーコードプラットフォームのコミュニティ、セミナーなどをご紹介します。

 NoCode Forum(ノーコードフォーラム)

NoCode Forum(ノーコードフォーラム)」は、「NoCode Japan」が運営している、誰でもノーコードに関する質問や知識の共有ができるコミュニティです。「ノーコードで作られたアプリを知りたい」というものから「チャットアプリで連続タップを防ぐにはどうしたらよいか」といった具体的なものまで、さまざまな質問やそれらに対する回答が寄せられています。

そもそもノーコードには「Adalo」、「Bubble」、「Glide」、「Appsheet」などの開発プラットフォームがいくつもあります。操作や機能面の違い、モバイルアプリケーションに強いのかウェブアプリケーションに強いのかといった違いもありますので、気になる開発プラットフォームを実際に使ってみながら、こうしたコミュニティを利用するのも有効です。

NoCode Japanのサイトはウェブアプリケーションに強いBubbleで作成されており、訪問者としても情報が見やすいでしょう。一度見て知識を整理してみることをおすすめします。

NoCode School(ノーコードスクール)

各種ノーコード開発プラットフォームの操作方法や、ノーコードによるサービス作成方法などを解説しているYouTubeチャンネル、「NoCode School(ノーコードスクール)」もおすすめです。

運営しているのは、ベトナムのホーチミンでIT開発関連の企業を経営している「しんじ」さん。YouTubeだけでなくTwitterやnoteでも発信活動をされています。

とくにYouTubeでは「ノーコードでTinderのようなマッチングアプリを作る」という解説動画があるなど、近年存在感を増しているサービスに関連する話題も豊富です。

初心者向けの勉強方法が知りたい方から、ノーコードで実際にどのようなサービスが作れるのか知りたい方まで、幅広く情報を得られるでしょう。

Bubble Japan Community(バブルジャパンコミュニティ)

ノーコード開発プラットフォーム、Bubbleの日本語コミュニティサイト「Bubble Japan Community(バブルジャパンコミュニティ)」も参考になるでしょう。

Bubbleはウェブアプリケーションに強い開発プラットフォームで、多様なプラグイン機能をもっています。作れるアプリとしてはチャットアプリ、マッチングアプリ、ECアプリ、SNSアプリなどが代表的です。

Bubbleを使って作成されたサービスの成功事例としては、イギリスを拠点とする、プロフェッショナルに特化した転職サービス「EscapetheCity」や米国のレストラン検索サービス「AppDuJour」などが挙げられます。

AppDuJourは、資金調達が困難だったためにコストのかからないサービス構築が必要だったとのこと。低コストで迅速に開発できるノーコードのよさが生きた例といえるでしょう。

Bubble Japan Communityには、BubbleとGoogleサービスを連携させる方法やBubbleに限らずノーコード関連のツール使用法用などを解説している「ノーコード ラボ」も設けられています。ノーコードの基礎知識がついてきたときには、ここに集まっている記事を読んで実践してみるのもおすすめです。

No Code Founders(NCF)

こちらは現在、世界最大規模を誇るノーコードコミュニティ「No Code Founders(ノーコードファンダーズ)」です。このコミュニティに参加すると、世界各地のノーコードエンジニアと交流できます。

使用言語は英語になりますが、レベルの高い議論が交わされたり、各種ノーコードツールの最新アップデート状況が公開されたりもするため、中級以上になってきたらチェックしたいサイトです。

オンラインセミナー

ノーコードのアプリ作成をレクチャーするセミナーもあります。使用する開発プラットフォームはそのセミナー主催者によって異なりますので、自分が学んでいる開発プラットフォームで開催されているかどうか、検索してみるとよいでしょう。

たとえばシステムの設計・開発などを支援している株式会社ネクスタムは、同社の現役エンジニアが講師を務める「ノーコードスタートアップセミナー」を定期開催しています。

これは「業務のIT化を進めたいが資金もノウハウもない」という企業に向けたもので、使用開発プラットフォームはGlideです。少人数でおこない、参加者も実際に手を動かしてアプリ作成を学ぶので、未経験者でもさっそく仕事に生かせるように考慮されています。

独学よりまずは人から教わりたいという方は、ぜひプロによるセミナーもチェックしてみてください。

まずは手を動かし、形にする面白さから

ノーコード学習について、少しイメージがついたでしょうか。ソースコードを書かずにソフトウェアを作成できるノーコードの魅力は、なんといってもその手軽さにあります。

まずは興味をもったノーコード開発プラットフォームを実際に使ってみて、その面白さを経験してみてください。作りたいものが具体的に思い浮かんできたら、今回ご紹介したようなサイトやセミナーも活用してみましょう。

ライター
Wakako Aoyagi
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