Instagram、Fleets、TikTokの動画の作り方とマーケティング活用事例

ここ最近、Instagram Reels、Fleet、TikTokなどの動画配信サービスが、投稿して楽しむという用途だけでなく、企業の広告としても活用されるようになりました。

今回は、企業広告のニーズが高まっている背景を踏まえながら、それぞれのSNSで動画を作るときのコツとそのコツを生かした事例を紹介します。


Twitterの新機能Fleetsの活用メリットとマーケティングの活用事例

「フリート(Fleets)」は、新たにTwitterへ搭載された機能です。Instagramのストーリーと似た機能で、24時間で投稿が消えます。Instagramは写真や動画を投稿するケースが多いですが、TwitterのFleetsは文章のみの投稿がしやすい特徴があり、写真や動画も投稿することができます。Fleetsは、基本はフォロワーに向かって発信するもので、既読機能などの特徴があります。

企業がフリートを活用するメリットは3点あります。

  • インフルエンサーによる営業効果
  • コアユーザーとの関係性を深め、商品やサービスを継続購入が望める
  • 大事なツイートを流れないように通知し、情報拡散が期待できる

一つ目は、インフルエンサーによる営業の効果を期待できること。これは他SNS、TikTok、Instagram Reels、そしてYouTubeでも同じです。

これまではインフルエンサーというと、10~20代の若者のイメージが強かったですが、近年は若者に限らず、幅広い年代に影響力のあるインフルエンサーも登場しています。

若者のテレビ離れが進み、またメディアとしての信頼性も問われるなかで、従来のテレビCMだけでは若者を取り込むのが難しくなっています。このような点から、インフルエンサーを活用したマーケティングは有効です。

二つ目は、コアな顧客を繋ぎ止めることができる点。InstagramやTikTokはユーザーの趣向に応じて検索画面にランダムに画像や動画が出てくるので、不特定多数に目に付くことも多くなります。その反面TwitterのFleetsは、基本はフォロワーに表示されるだけなので、その企業の商品やサービスに興味を持っているフォロワーに限って情報を流すことになります(アカウントのフォロワーでなくても、アカウントを検索してFleetsを閲覧することは可能です)。そのため、企業のコアなファンを繋ぐとめるのに効果があるといえます。

三つ目は、重要なツイートがタイムラインから流れるのを防げる点。

Fleetsは、24時間であればツイートをタイムライン上部でお知らせできます。従来のタイムラインは、時間が立つとツイートが下に流れていたことにより、重要な情報でも他のツイートに埋れていました。Fleetsを使えば大事なツイートに関する情報をお知らせできるので、情報が流れていくのを防ぐことができます。大事なツイートを24時間、注目させることができます。

Fleetsの利用例は、たとえばディズニープラスがあります。毎日変わる番組表を、Fleetsでお知らせする使い方をしています。

TwitterのFleets活用のための動画を作成するには

  • 重要な情報を載せたツイートの発信、Fleetsでのリマインドを組み合わせて使う
  • 商品やサービス発売のカウントダウンをツイートと合わせて行う
  • 毎日登場させるキャラクターや人物を変える

などを取り入れることで、ツイートと合わせて飽きずに見てもらえる動画作りをすることが大切です。


Instagram Reelsを活用したマーケティング手法とその事例

近年Instagramを活用した企業のマーケティングは定着してきていますが、Instagram Reelsは企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。Instagram Reelsを活用するメリットは2点あると考えられます。

  • インフルエンサーによる営業効果
  • 動画で商品やサービスの写真では伝え切れない詳細も見せられること

一つ目は、インフルエンサーによる営業効果ですが、TwitterのFleet機能と同様です。二つ目は、動画で商品やサービスの様々な面を見せられること。

こちらはInstagram Reelsならではのメリットですが、例えば、自社アカウントに商品の様々な使い方を紹介する写真や、自社製品を活用した「インスタ映え」する写真を掲載しつつ、さらに詳細を説明するのに動画も投稿することができます。アカウントページに飛べば写真や動画が一覧で見られるため、商品を使ったインスタ映え、商品情報、そして動画で商品やサービスの詳細を知ることができ、SNS上でPRを実現することが可能です。

これまで堅苦しい印象だった金融機関でも、Instagram、Instagram Reelsを活用した事例があります。例えば第一生命ホールディングス株式会社は、新卒採用活動の一つとしてInstagram、Instagram Reelsを活用しています。コンテンツは、内定者や社員のオンとオフの姿やインタビューを写真や動画で紹介しています。

写真と動画を活用することで、企業説明会へ足を運んでもらわずとも、会社への親近感を持たせる効果や、社員のオン(働く姿)とオフの姿を見せることで働くイメージを具体的に持たせることができます。

Instagram Reelsを効果的に使うには、主に写真を活用しながら、動画で商品やサービスの補足をしていく使い方が効果的です。


TikTokを活用したマーケティング手法とその事例

TikTokを活用したマーケティングには3つメリットがあります。

  • インフルエンサーによる営業効果
  • 若者の“有名になりたい”という気持ちを満たしながら、一緒に広告を作り上げる
  • 低コストで営業可能

一つ目は、インフルエンサーによる営業効果ですが、こちらはTwitter Fleet機能やInstagram Reelsの中で述べたので割愛します。二つ目は、参加者と一緒に楽しみながら広告を作り上げることができる点です。

キャンペーンを通して一緒に動画を作りあげることで、若者が抱く「有名になりたい」「目立ちたい」「何か発信して認められたい」「自分は人とは違う」と言った自己顕示欲や承認欲求を満たすことができます。

TikTokは、昔は「踊ってみた」などのダンス動画が多かったですが、最近はYouTubeと同じように料理やメイク、家族の動画、旅行先の美しい景色の動画など、動画の幅も広がっています。

動画の幅が広がり参加者の動画参加のハードルが下がり、モチベーションが上げながら一緒に商品やサービスの拡散ができるのです。

三つ目は、動画作りが低コスト・簡単であることです。

たとえばYouTubeはサムネイルやBGMの選定、動画の編集や字幕の挿入など、編集に技術と知識が必要ですが、TikTokは動画編集の技術や知識がない10代の若者でも簡単に動画を投稿できるため、誰でも参加しやすいSNSです。

また、企業がYouTubeを使う場合、テレビのようにかっちり仕組みを作って作品を作りあげる場合が多いので、動画撮影者、導入やBGMの作成を担うプロ、動画編集者、クリエイティブディレクターなど多くの人の協力、また人件費やコストがかかります。それに対してTikTokは一動画あたり10〜15秒で、ありのままの動画をそのまま流すことができるため、簡単に低コストで作成することができます。

このようなメリットがある中で、企業はTikTokを活用したキャンペーンを打ち出しています。たとえばコカ・コーラの「#リボンでありがとう」キャンペーンです。好きな楽曲を選び、ハッシュタグをつけて自ら動画を投稿することで誰でもキャンペーンに参加できます。

投稿者は抽選で景品が当たること加えて、優秀な動画は渋谷の屋外ビジョンでの投稿動画が放映されるという特典も用意されました。

企業利用でのTikTok動画作りのポイントは

  • 参加者が簡単に参加できる仕組み
  • 参加者のモチベーションをあげる仕組み

を取り入れることで面白い動画作成へつながります。


Instagram Reels、Fleet、TikTokはマーケティングに有効

近年話題の動画投稿SNSは企業のマーケティング活動に効果的です。Instagram、Twitter、TikTokそれぞれのメリットを活かし、面白い、ユニークな取り組みで顧客を集客しましょう。


ライター
danbo
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