Uターン・Iターン・Jターンとは?オンラインクリエイターとして働く方法

UターンやIターン、最近ではJターンという言葉も頻繁に聞かれるようになりましたが、この3つにはどのような違いがあるのでしょうか?

U・I・Jターンの3つの違いと、クリエイティブ業界でオンラインクリエイターとして働く方法についてもご紹介します。転職を考えているクリエイターの方は参考にしてください。


Uターン・Iターン・Jターンとは?

進学や就職などで一旦は都市部へでたものの、地元へ戻って就職や転職することをUターンやIターン、また最近ではJターンと呼びます。具体的にはそれぞれどんな違いがあるのでしょうか?

Uターンとは?

Uターンとは、進学、就職のために地方の地元を離れて一旦は都市部へ住まいを移したものの、同じ地元に帰り、就職や転職することです。

「北海道の富良野市に生まれ育ち、進学のため東京へ上京したが、再び富良野に戻って就職した」ケースなどが当てはまります。

一般的には地方よりも都市部の方が希望する職種があったり、就職先が多かったりするため、Uターンを希望してもなかなか就職口が決まらないことがあります。

Iターンとは?

Iターンとは、都会や地方で育った人が、地元とは異なる地方の風土や文化に魅せられて移住し、就職や転職をすることです。

「東京23区のあまり緑のないところで育ったせいか、旅行で訪れた北海道富良野の大自然が忘れられず、移住して転職した」ケースが該当します。

一般的には地方の自然や人の温かさに触れてIターンを希望しても、思うような就職先がなく、断念するケースも少なくありません。

Jターンとは?

Jターンとは、地方から進学や就職のために都市部へでた人が、地元ではなく、地元の近くの地方都市で就職や転職をすることです。

「北海道の富良野市に生まれ育ち、進学のため東京へ上京したが、再び富良野に戻るのは不便なため、札幌で就職した」ケースが当てはまります。

地方都市は地方よりも就職先が多く、適度に都会化しており便利なため、たとえば札幌市や福岡市など、各地方都市は人口が増加傾向にあります。


地方でオンラインクリエイターとして働く方法

クリエイティブ業界ではすでに個人や企業単位でI・Jターンをして、地元や地方都市に住みながらクリエイティブな仕事を続けるスタイルが広まっています。都会の満員電車に揺られることなく、自然を満喫しながらも自身のクリエイティブな才能を活かした仕事をする方法を、3つのタイプ別にご紹介します。

在職のままリモートワークでオンラインクリエイター

U・I・Jターンを考えているクリエイターなら、転職の前にまずは現在在籍している会社に所属したまま、オンラインクリエイターとして勤務する道を模索してみてはいかがでしょう。

2020年春に行われた新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛要請によって、リモートワーク導入にかかる費用は厚生労働省の助成対象となりました。それに先立ち、2020年1~3月にはGMOインターネットグループ、CCI、電通、Twitter、LINE、メルカリなどでもリモートワークが導入されています。

ある媒体が2020年1月に実施した「【クリエイターの働き方2020】アンケート」によると、回答した332人のうち「リモートワークを実施している」と答えたクリエイターは51.2%でした。回答数が少ないものの、約半数以上がリモートワークを経験しています。

助成を受けた企業数のデータなどはまだ公表されていないものの、この機会にリモートワーク制度を導入したクリエイティブ関連企業は少なくないでしょう。なぜならもともとクリエイティブ業界はオンラインとの親和性が高い業種だからです。

リモートワークを行う以前にも、社内においてチャットやオンラインクラウドを使用したデータ共有や、管理職による進捗状況の把握などを行っているクリエイティブ関連企業は少なくありません。クリエイティブワーク自体、1人で行う作業も多いため、リモートワークに移行しやすい特徴があります。

U・I・Jターンにともなうリモートワーク導入にあたっては、まだまだ前例のない会社も多いでしょう。しかし、人材不足、とりわけスキルを身につけた貴重なクリエイター人材の流出に頭を悩ませているクリエイティブ関連企業は少なくありません。

勤怠時間の把握や、出社の際の交通費など細かな取り決めは必要になるものの、この機会に上司に相談してみるのもひとつの方法です。

地方のクリエイティブ業界に転職

現在、各地方都市を中心に、クリエイティブ業界や人材を地方へ取り込もうという動きがさかんに進められています。地方都市のクリエイティブ業界に転職するのも、方法の1つです。

たとえば福岡市では、1990年代から情報通信産業の集積・振興に力を入れてきました。クリエイティブ業界の企業誘致とともに、その人材確保として2014年から福岡市の企業へのU・I・Jターン転職を支援する「福岡クリエイティブキャンプ(略称FCC)」を実施しています。

FCCはおもに首都圏のITやデジタルコンテンツなど、クリエイティブ企業で活躍している開発経験者を対象にしたもの。サイトには、福岡市へ移転してきたり、起業したりしたIT企業やデジタルコンテンツ企業などのクリエイティブ関連企業による求人が公開されています。2014年度は36社、2017年は85社だったのに対し、2020年6月現在で約130社です。

九州が地元の人は、福岡市のような地方都市でウィークデーは働き、ウィークエンドは地元に帰るというリズムの人も多いようです。くわえて福岡市はリモートワーク促進のための助成金制度もあり、これからますますリモートワーク化がすすむ傾向にあります。そのため福岡市~九州各地方のリモートワークが普及・定着する図式が予想されます。

この福岡市はほんの1例のため、U・I・Jターン転職を希望する人は、住みたい場所や近くの各地方都市でどのような取り組みをしているのか、行政だけではなくどのようなクリエイティブ関連企業があるのか、チェックしてみましょう。

フリーのオンラインクリエイターとして起業

転職ではなく、思い切ってフリーランスのオンラインクリエイターとして起業するのも、キャリアパスの選択肢のひとつです。最初は1人でスタートし、事業が軌道にのったら地元の人を雇い入れてもいいでしょう。

まずは自身がこれまで築いてきたキャリアや人脈を、地方でのフリーランス業務で活かせるか、U・I・Jターンして地方に移住し起業してもやっていける業務内容なのか、自身のスキルや仕事の内容を精査するところからはじめてみましょう。

これまでの人脈に頼らず、新しく在宅でできる委託業務を探すなら、ランサーズやクラウドワークスが有名です。

オンラインで行うクリエイティブ事業は、店舗や事務所を構える一般企業よりも開業資金が少なくてすむメリットがありますが、それでもこれまでの収入が途絶えるため、貯蓄と支出のバランスなど事業計画を綿密に立てる必要があります。経済産業省による助成金なども活用の視野に入れ、計画的にU・I・Jターンをしましょう。


オンラインクリエイターならU・I・Jターンも夢ではない

U・I・Jターンで地方に移住したい強い決意があるなら、まずは情報収集からはじめてみましょう。地元に同じ業種ですでにクリエイターならではのスキルをいかして、リモートワークでUターンしたり、転職したり、フリーランスで活躍したりしている先輩がいるかもしれません。

リモートワークの重要性が叫ばれている今は追い風ともいえます。オンラインクリエイターとしてのU・I・Jターンを叶えるため、まずは情報を集め、綿密な計画を立てるところからはじめてみましょう。

ライター
ひいづる堂