AI画像生成サービスのMidJourneyが、注目の新機能を発表しました。約1900万人のユーザーを抱える同サービスは、Pinterest発想の「ムードボード」機能と、複数のカスタムAIモデル対応を開始します。異なる画風を使い分けることで、AIでのクリエイティブワークに新たな可能性が広がりそうです。
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新機能の詳細と実務での活用方法
Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストプロンプトから高品質な画像を生成できるAIサービスです。今回Midjourneyに新たに追加された新機能「ムードボード」では、複数の参考画像をまとめてアップロードすることで、それらをAIモデルの学習材料として活用できます。このAIモデルは、アップロードされた画像の多様性と複雑さに適応し、視覚要素を組み合わせた独自のスタイルプロファイルを作成してくれます。さらにこの機能では、AIモデルの学習効率が大幅に向上しています。従来は200回の画像評価が必要でしたが、新システムでは40回の評価で基本的なカスタマイズが可能になりました。最適な安定性を得るにはこれまでと同様200回の評価が推奨されますが、初期段階からの利用がより手軽になったと言えるでしょう。では、この機能の実務活用について、具体的な例をご紹介します。
UIUXデザイナーであれば、特定のブランドの世界観に合わせたムードボードを作成し、一貫したビジュアルデザインの方向性を探ることができます。また、ブランディング担当者は、複数のブランドイメージをそれぞれのムードボードで管理し、プロジェクトごとに最適な画風を使い分けることが可能です。
商品企画やサービス開発においては、ターゲット層の好みに合わせた複数のビジュアル案を効率的に生成できるほか、プロンプトエンジニアは特定の画風や表現スタイルを学習させたカスタムモデルを作成できます。
このように個人の業務効率を高める機能に加えて、次にご紹介する組織的な活用も見据えた機能が実装されています。
組織的な運用とチーム協働における活用
新機能のもう一つの特徴は、複数のプロファイル管理機能です。ユーザーは複数のカスタムモデルに名前をつけ、プロジェクトごとにデフォルトのプロファイルを設定できるようになりました。また、各プロファイルに関連する画像を追跡する機能も備わり、生成された画像の管理が容易になっています。MidJourneyの創設者David Holz氏は、これらの機能について「より幅広いクリエイティブワークフローでパーソナライゼーションを活用できるように」という意図を説明しています。また同社は、ユーザーフィードバックを重視しており、「ideas-and-features」チャンネルを通じて改善要望を随時募集しています。
この新機能は、先週発表された共同イメージ作成ホワイトボード機能「Patchwork」と組み合わせることで、さらなる可能性が広がります。機能の特性から想定される活用例として、クライアントや案件ごとのプロファイル作成による一貫したビジュアルスタイルの維持や、チーム内での複数プロファイル共有によるメンバー間での画風の統一が可能になります。さらに、生成された画像の履歴を活用することで、効率的なレビューと承認プロセスの構築も実現できるでしょう。これらの機能の組み合わせにより、チームでのクリエイティブワークがより効率的で一貫性のあるものになりそうです。
利用方法
ここからはムードボードの使い方を説明していきます!
画像評価
まずは画像評価の仕方になります。画像評価とは、2つの画像から好みの画像を選択することで、好みにあった画像が生成されやすくなります。以下の画像にある「Create Standard Profile」を選択してください。
選択すると、以下のように画像が2枚出てきますので、好きな方を最低40回選択していきます。
以前はパーソナル機能として、200枚の選択が必要でしたが、今回のムードボード機能では条件が緩和されたようです!
パーソナライズ機能についても記事を出しているので、あわせてご覧ください!
AIが好みのアニメ風画像に!MidjourneyのNijiモデルパーソナライズ機能を検証
40枚選択肢終わると以下のようなバーになりますので、この状態まで来れば完了です!40枚以上選択すると、より好みの画像に近づくので、気になる方は試してみてください!
ムードボード作成
上記のように、画像評価からパーソナライズもできますが、手動で好きな画像を選択し、AIに学習させることで、自身の好みに近い画像を生成することもできます。
作成方法は、「Crerate Moodboad」を選択し、以下の3パターンから好きな方法で画像をアップロードするだけです!
今回筆者は、「Add from Gallery」から、今まで作成してきた画像をいくつか選択してムードボードを作成してみました。作成したボードが以下になります:
ムードボードからパーソナライズ画像の生成
上記で作成したムードボードをもとに、パーソナライズされた画像を生成したいと思います!
画像作成の仕方は簡単で、以下の画像にある「Copy Code」を選択すると、AIがムードボードから傾向を学習し、パーソナライズされた画像を生成することができます。
今回は、上記のムードボードをもとに「Modern art style」というプロンプトを入力してみました。
先程のコードをクリックすると「–p 〇〇」と表示されるので、お好きなプロンプトを入力してみてください。
完成した図が以下になります:
ムードボード経由
ムードボード経由なし(パーソナライズなし)
ムードボードを経由せずに「Modern art style」とだけ指名しても、ムードボードのような画像は生成されないため、パーソナライズ機能が働いていることがよくわかりました!
ここからはムードボード経由で他のプロンプトでも試してみたいと思います:
Girls live in NewYork
cartoon style
Harajuku in the 1980s
女性の雰囲気はムードボードに近しいですが、それ以外のプロンプト反映はあまりうまくできていませんでした。今回ムードボードには14枚の画像を登録していますが、登録枚数が増えることで、さらに統一感のある画像が生成されると考えられます。
面白い追加機能となっていますので、ご興味ある方はぜひMidjourney公式からログインしてみてください!
Midjourneyの使い方は過去に紹介していますので、あわせてご覧ください:
Midjourneyの使い方と活用事例を徹底解説!
画像に一貫性を持たせる!Midjouneyの新機能「Character Reference」を徹底解説
まとめ
いかがだったでしょうか?
MidJourneyの新機能は、フリーランスや個人事業主の方々の業務効率化はもちろん、チームでの協働においても新たな可能性を提供する内容となっています。機能の詳細や具体的な活用方法については、MidJourneyの公式DiscordサーバーやWebサイトで最新情報を確認することをお勧めします。今後のアップデートにも期待が高まりそうです。
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