発注者が知っておきたい、クリエイターに仕事依頼をするときの7つのコツ

クリエイターに初めて仕事を依頼する場合に「どうやって依頼したらいいのかわからない」と頭を悩ませてしまう方も多いでしょう。

クリエイターに仕事を依頼し、想定する成果物を納品してもらうためには伝え方のコツがあります。

本記事で紹介するのは、クリエイターに仕事依頼する際の7つのポイントです。ポイントを押さえ発注することで、「思っていたものと違うものが納品された……」なんて失敗を防ぎましょう。


「目的と課題、イメージのすり合わせ」が重要

クリエイターに仕事依頼して「ポートフォリオではイメージにあったものを作成していたのに、成果物は思ったものと違っていた……」「想像と全然違うものが納品されてがっかりした……」なんて経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クリエイターの成果物がイメージと違うのは、情報不足が原因のことがほとんどです。

特にクリエイティブなものになればなるほど、仕事依頼する際にイメージをしっかりとすり合わせることが重要になります。

また、成果物のイメージをふくらませるだけはなく、なぜこの成果物を作成するのか、「目的」や「課題」を伝えることも重要です。

例えば、フォトジェニックなカフェを経営しているお店が、Webサイトからの予約が思ったよりとれないため、Webサイトのリニューアルを検討しているとしましょう。

クリエイターには「サイトを見たら、お店に来たくなるような、よりおしゃれさが伝わるWebサイトにしてください」と依頼しました。

このように伝えると、Webサイトはおしゃれになるかもしれませんが、本来の目的である「予約の獲得」にはつながらない可能性があります。

自分ではどのように変更したらいいのかわからない場合や、「おしゃれにすればいいかな」など、ぼんやりとしたイメージしかないかもしれません。しかし、プロの目から見ると「サイトの導線を変更させる」「おしゃれ感を出しすぎていて、予約フォームがあることが伝わらない、UIを変更したほうがいい」など、課題が見つかることが多いものです。

クリエイターにイメージをしっかりと伝えておくと、想像以上によいものが完成することも少なくありません。まずは目的と課題、完成のイメージを伝えることが重要だと覚えておきましょう。


クリエイターに仕事依頼するときの7つのコツ

では実際に、クリエイターに仕事依頼するときのポイントを確認していきましょう。今回は特に気をつけたい7つのポイントについて紹介します。

1.成果物のイメージを明確にしてから発注する

クリエイターに仕事依頼するときの1つ目のコツは、成果物のイメージを明確にしてから発注することです。

「なんとなくこんな感じ……」とイメージがぼんやりしたまま依頼することは、ゴールがないまま走り出してしまうことと同じです。制作を進めたはいいものの、「やっぱりこっちのほうがいいかな」「やっぱりあっちだったかもしれない……」など、修正のたびに意見が変わり、クリエイターを迷わすことになりかねません。

その結果、完成までに時間がかかったり、思ったものができなかったりと、双方にデメリットしかない結末になってしまいます。

納期に迫られているときは、できるだけ早く発注したい気持ちになることも理解できます。しかし、より最短でいいものを作るためにも、成果物のイメージは明確にしてから発注するようにしましょう。

2.作成する目的、依頼した理由を説明する

クリエイターに仕事依頼するときの2つ目のコツは、制作物を作る目的や、依頼した理由を説明することです。

先ほども説明したように、「なぜ制作するか」の目的と課題を明確にすることで、クリエイティブの方向性が明確になり、よりクオリティの高い成果物になります。

また、クリエイターにオファーを出すときには「なぜあなたに依頼をしたのか」依頼理由を伝えることもおすすめです。

「安くやってもらえるから」「いつもお願いしているから」とお願いされるよりも、「ポートフォリオを見て、私たちのWebサイトを作るなら、ぜひあなたにお願いしたいと思っていました」「SNSで見たイラストがとっても好みで……」など、「あなただから依頼した」という想いが伝わることで、クリエイターのやる気を引き出せます。

3.料金・納期・著作権・修正依頼の回数を予め決めておく

クリエイターに仕事依頼するときの3つ目のコツは、料金・納期・著作権・修正の回数など基本的な契約事項を明確にしておくことです。

「依頼したいです」とだけ伝えられても、「いつまでに、いくらで作りたいのかな…?」とクリエイターを困らせることになります。予算や納期によって仕事を受けられるかどうか、どのクオリティまで対応できるかが大きく異なるため、依頼する時点で目安を伝えておきましょう。

また、著作権も買い取りたい場合、料金が大幅に変わるケースもあります。また、買い取りを受け付けていないクリエイターもいるので、依頼時に確認しておくことがおすすめです。

最後に、修正回数も重要なポイントです。何回まで修正に対応してもらえるのか、指定回数以上になった場合、いくらで修正に対応してもらえるのか確認しておきましょう。

4.「おまかせ」など抽象度が高い依頼をしない

クリエイターに仕事依頼するときの4つ目のコツは、抽象度が高い依頼をしないことです。

初めての美容院で、おまかせでカットをする方は多くないでしょう。ほとんどの場合、理想の髪型を写真を見せながら伝えたり、自分の髪の毛の癖や悩みについて相談したりします。よほど信頼関係ができているクリエイターを除いて「おまかせ」での依頼はおすすめできません。

また、「おしゃれに」「かっこよく」など抽象度が高い内容を伝えても、明確にイメージできないため、クリエイターを困らせ、想像している成果物が完成しません。

自分の中のイメージをできるだけ相手に明確に伝えられるよう工夫しましょう。

5.指示をするときには具体的に、齟齬がないように行う

クリエイターに仕事依頼するときの5つ目のコツは、指示は具体的に行うことです。

「もうちょっと文字を大きく」「もう少しピンクっぽくしたい」など、人によって判断が異なる指示をすると、何度も修正を繰り返してしまうことに。

可能な範囲で「文字を10px大きく」「カラーコードDBA4B6のピンクがイメージに近いです」など、具体的に指示することで、お互いにスムーズに仕事を進められます。

6.クリエイターのポートフォリオを参照する

クリエイターに仕事依頼するときの6つ目のコツは、クリエイターのポートフォリオを参照することです。

ポートフォリオにある内容は、クリエイターが一度作成したものです。「これと、これがイメージに近いです」「この作品のこの部分のようにしてください」と具体的に指示することで、クリエイターが正解をイメージしやすくなります。

7.イメージを具体的な制作物で共有する

クリエイターに仕事依頼するときの最後7つ目のコツは、イメージを具体的な制作物で共有することです。

すでに「抽象度が高い指示はしない」「具体的に指示する」と説明しました。しかし、一番簡単に伝える方法は具体的な制作物を使うことです。

ポートフォリオ以外にも、イメージに近いものがあれば積極的に共有しましょう。

また、イメージ共有には、Pinterestを活用するもおすすめです。


クリエイターに仕事を依頼した後に注意すること

最後に、クリエイターに仕事依頼した後に注意したいことについても紹介します。

クリエイターに依頼したあとは、修正を繰り返して成果物を完成させます。修正を進める際には「前言撤回しない」ことが重要です。

「赤ではなく、ピンクにして」と依頼した後、「やっぱり黄色」「やっぱり赤のほうがよかった」など意見をコロコロ変えると、クリエイターを混乱させてしまいます。

一度決定した内容は、できるだけ変更しないことが原則です。悩んでいる場合は素直に伝え、複数の候補を見せてもらうようにしましょう。また、決定後の変更には、なぜ変更するのか理由も伝えることで、納得してもらいやすくなります。


クリエイターに仕事依頼するコツを抑えてスムーズに進めよう

クリエイターに仕事依頼する際に、様々なポイントがあることがわかりました。

クリエイターではない人間からすると、「少しの修正なのに……」「クリエイターだったらなんとなく把握してほしい」などと思ってしまうかもしれません。

しかしクリエイターからすると、仕事の内容が変わる大きな問題になりかねません。

クリエイターとの信頼関係を作り、成果物のクオリティを上げるためにも、本記事で紹介したポイントを参考に、仕事依頼してみてはいかがでしょうか。

ライター
madoka