クリエイターとして成功するために! 目標設定のフレームワークを使おう

自分の思いを実現するために、目標設定のフレームワーク(手法)を利用してみましょう。目標設定のフレームワークを使う理由は、目標を正しく設定できるという点です。正しく目標設定できれば、クリエイターとして成功体験をより積みやすくなります。

今回紹介するのは、すでに提唱されている3つの目標設定のフレームワークです。どの手法が自分にぴったり合うか知るために、ノートや手帳、あるいはスマホを使って実際に目標設定をおこなってみてください。慣れてくると自分自身で手法を編み出せるようになるかもしれません。では、それぞれの手法をみていきましょう。


Will Can Mustを使う

リクルートホールディングスでは、今や大企業でありながらベンチャーのような風土を持っています。グループ全体で従業員ひとりひとりが、企業家精神を持つことを奨励しているからです。ここでは、リクルートが従業員のキャリア開発を支援するために生み出した手法「Will Can Must」に注目。

これは、Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(するべきこと)の3つの要素を明らかにする手法です。3つの要素を円で表現するとよりわかりやすいです。これらの要素は独立しているのではなく、Will・Can・Mustの3つの円を重ねて描きます。この円がより多く重なる部分が、パフォーマンスを一番発揮できる部分なので、この重なり部分が大きくなるように自分のキャリアを考えます。

Willは自分が実現したいこと、自分がやりたいこと、これから望むあり方や場所についてです。自分の内側からわき出る主体的な想いを明確にします。Canでは自分のストロングポイントとウィークポイントです。自分ができることとできないことをはっきりさせます。自分だからこそできることを書き出すのもいいでしょう。Mustはしなければならないこと。責任や義務、子育て・介護や事業継承なども含めて、しなければならないと感じていること、周囲からの期待も合わせて書き出します。

自分がやりたいことを実現するために、自分がしなくてはならないことと折り合いをつけながら、今できることを考えると「気づく」ことがたくさんあります。これから具体的に取り組むことがわかるので、進む方向性がはっきりと見えてくるでしょう。


SMARTの法則を使う

1981年に、George T. Doran氏が提唱したSMARTの法則を聞いたことがありますか?古くて時代にそぐわないという声も聞かれますが、目標設定に大切な基本的な要素を押さえている普遍的な内容で、今でも十分に役立ちます。

もともと「Specific(具体性)」「Measurable(測定可能)」「Assignable(割り当て可能)」「Realistic(現実性)」「Time-related(期限)」の頭文字をとったものがSMARTです。時代によって様々な亜種が登場していますので、今までみたSMARTと少し違っていても問題はありません。自分が取り組みやすいものを見つけることが一番大切です。この5つの因子に注意を払いながら目標を設定する際の注意点をみていきましょう。

  • S:状況を改善するために具体的に目標を設定する。
  • M:目標達成や進捗度合いは、指標や数値などで測れることが大切。
  • A:具体的に誰が実行するのか?
  • R:利用できるリソースを使って、現実的に達成可能な目標を書き出す。
  • T:目標はいつ達成されるべきなのか具体的に書き出す。


このようにSMARTの法則はとてもシンプルで、誰でも目標を明らかにできます。曖昧さをなくすという作業が大仕事で、慣れない間は戸惑うこともあるかもしれません。書き出すことに慣れてくると、実は設定した目標にコミットする方が大変だということがわかるでしょう。

ほかの目標設定のフレームワークを使う場合でも、このSMARTの5つの因子を網羅できていないと、目標を達成するのが難しくなります。目標設定の基本として、ぜひ参考にしてください。


FASTの法則を使う

最近注目をあびている新しい目標設定のフレームワークがFASTの法則です。マネジメントの専門家であるDonald Sull氏とCharles Sull氏が2018年に定義したもの。目標設定を効果的におこなうために4つの因子があると述べています。

その4つの因子、FASTとは「Frequent(頻繁)」「Ambitious(野心的)」「Specific(具体性)」「Transparent(透明性)」のことで、具体的には以下の通りです。

  • F:頻繁に目標に立ち戻ることが必要。設定した目標が重要な意思決定や活動に影響するものでなければならない。
  • A:目標は野心的であること。安全策に逃げないこと。
  • S:具体性があり、進捗状況が指標や数値などで測れること。
  • T:組織やまわりの人にとってわかりやすいよう、目標や目標設定の理由の透明性を高くする。


透明性については、目標について細かく開示するように促しているわけではなりません。自分の目標達成のために、ほかの人がどんなサポートができるのか透明性を高めるといい、ということです。人は賛同することに参加したい、手伝いたいと思うもの。透明性が高まると目標達成のために、協力したい、貢献したいと思ってくれている人を動かせます。

例えば、忙しい共働きの夫婦なら1週間の出来事を話し合えるよう、土曜日の朝ごはんを一緒に作って食べるといった目標です。さらに野心的にするなら、週末は一緒に家庭菜園づくりをする、もいいでしょう。


目標達成のフレームワークを利用してモチベーションを高めよう

目標達成のフレームワークを3つ紹介しました。目標設定を正しくおこなうために、紹介したフレームワークを使って何度も試してみるといいでしょう。目標設定に取り組むようになると、自分の人生に対してモチベーションが高まります。

クリエイターとしてキャリアアップを目指す人は、仕事とプライベートをうまく両立できるよう工夫することが大切です。目標や夢をかなえるためには、周囲の理解や協力がとても重要になります。ぜひ自分にぴったりな目標設定フレームワークを見つけて、フル活用してください。

ライター
Mistyrose
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