新たな画像生成AI「Emi」と「Manga Diffusion」が登場!

はじめに

こんにちは、たくさんのツールがある中で今日は新たな画像生成AIを解説します!
AI Picasso社が、新たに二つのAIモデル、「Emi」(Ethereal master of illustration)と「Manga Diffusion」を公開しました。これらのモデルは、商用利用が可能であり、無償で利用できます。
AI Picasso社は、過去にも「AIいらすとや」をはじめとする権利処理されたクリーンな画像生成AIの開発で評価されてきました。
今回公開された「Emi」は、アニメやマンガのようなAIアート生成に特化したモデルで、最新の開発機材と技術を駆使し、これまでにない高品質な生成画像を実現しています。特に注目すべきは、その「クリーン」な学習過程で、無断転載画像を一切学習していない点です。
一方、「Manga Diffusion」は、パブリックドメインの画像や著作権者から許可を得た画像のみを学習し、クリーンで権利を尊重した画像生成が可能です。
このモデルもまた、商用利用が可能という点で、業界の新たなスタンダードを築く存在となり得ます。

これらのモデルの公開は、AIとクリエイティビティの融合がもたらす未来への大きな一歩です。
これにより、クリエイター、デザイナー、開発者たちが、これまで以上に自由で、かつ、法的リスクから解放された創造的な活動を展開できるようになります。
今回の記事では、これらの新しいAIモデルの特徴、クリエイターとの連携、そしてこれがもたらすであろう影響について、詳しく掘り下げていきます。

その他の画像生成AIはこちらの記事で紹介しています!
https://staffing.archetyp.jp/magazine/ai-image/

Emiの特徴

引用元:https://huggingface.co/aipicasso/emi

Emiは、AI Picasso社が開発した、アニメやマンガのようなAIアート生成に特化したモデルです。
このモデルの開発には、Stable Diffusion XL 1.0とNVIDIAのGPU「H100」が用いられています。
これらの最先端技術の組み合わせにより、Emiは細部にわたる高品質な画像を生成することができます。Emiは、これまでのモデルと比較して約2倍の高精細さを誇ります。
最近のアニメやマンガのトレンドや画風に合わせて調整されており、出力画像は現代の視聴者の期待に応えるものとなっています。

クリーンなAI

引用元:https://huggingface.co/aipicasso/emi

Emiの重要な特徴の一つは、その「クリーン」な学習過程です。
Emiは、Danbooruなどの無断転載サイトにある画像を一切学習していません。これにより、生成された画像が著作権侵害のリスクを抱えることなく、クリエイターやユーザーが安心して利用できます。
この特徴は、創作業界において著作権の問題が増えている中で、非常に重要です。
EmiのようなクリーンなAIモデルの開発は、権利を尊重し、業界全体の健全な発展を支える基石となります。

商用利用
Emiは、商用利用可能なライセンスを提供しています。これは、創作業界において、マナーを守る人が増え、画像生成AIが普及してきたためです。
非商用ライセンスでの提供は、他の多くの画像生成AIが商用利用可能である中での実効性が低くなってきており、Emiの商用利用可能なライセンスは、このニーズに応えるものとなっています。
この商用利用の許可は、クリエイターや企業に新しい可能性を提供します。
安心して利用できるAIモデルにより、新しいアートの形やビジネスモデルが生まれるでしょう。

Manga Diffusionの概要

引用元:https://huggingface.co/aipicasso/manga-diffusion-poc

Manga Diffusionは、AI Picasso社が開発した、Emiとは別のクリーンな画像生成AIです。
このモデルは、Emiと同様に、パブリックドメインの画像や著作権者から許可を得た画像のみを学習しています。
特に、このモデルは概念実証版として公開され、その技術的可能性と有効性を示すために開発されました。

技術的背景と目的
Manga Diffusionは、業界の権利問題に対する解決策として開発されました。
このモデルは、東大の相澤先生や著作権者から学習の許可を得た「Manga 109s」データセットを追加学習しており、これにより、漫画用のデータセットを含む多様な画像生成が可能となります。
現状では、主に背景の生成に使用されることが想定されています。
開発の背後には、クリエイターが抵抗感なく、著作権に配慮しながら利用できる「クリーンなAI」の必要性があります。Manga Diffusionは、このビジョンのもと、権利を尊重し、安全で信頼性の高い画像生成を可能にします。

未来の展望
Manga Diffusionの概念実証版の公開は、クリエイターにとって使い勝手が良く、かつ、権利処理がされているモデルの開発への第一歩です。
AI Picasso社は、このモデルを基盤とし、今後も「CC-0」の3Dモデルなどを用いて、更に進化したモデルの開発を進めていく計画です。
これにより、クリエイターは、より多様で、より高品質な素材を利用し、新しい表現方法を探求できるようになるでしょう。Manga Diffusionの進化は、クリエイティブ産業の新しい潮流を生み出す可能性を秘めています。

クリエイターとの連携

AI Picasso社の開発プロセスは、クリエイターとの密接な協力によって成り立っています。
この協力関係は、AIがクリエイターのニーズに応え、クリエイティブなプロセスをサポートできるようにするための基盤となっています。

データ提供と利益配分
AI Picasso社は、クリエイターからのデータ提供を受け、適切な報酬と利益配分の仕組みを確立しています。これにより、クリエイターの権利と利益が保護され、長期的な信頼関係が築かれています。
例えば、「AIいらすとや」プロジェクトでは、いらすとやを運営するみふねたかしさんと約1年にわたる相談を経て、画像とその説明文を学習に提供していただくことができました。

クリエイターの声を取り入れた開発
Emiの開発過程では、クリエイターの意見やフィードバックが大いに取り入れられました。
最初のバージョンを公開する前に、活発な議論が行われ、デモが公開されて問題がないか確認されました。これにより、クリエイターの方々が実際に求めている機能や性能が、モデルに反映されることができました。
AI Picasso社は、DiscordやTwitter上での議論を通じて、クリエイターの方々とのコミュニケーションを続けています。これにより、開発チームは、ユーザーのニーズや要望を直接把握し、それを新しいモデルの開発に生かしています。

クリーンなAIの追求
AI Picasso社は、クリエイターが著作権の問題や抵抗感に悩まされることなく、安心してAIを利用できるよう、クリーンなAIの開発に注力しています。これには、権利がクリアされているデータのみを学習することで、権利侵害のリスクを排除する取り組みが含まれます。
このような取り組みによって、AI Picasso社は、クリエイターとの信頼関係を深め、クリエイティブ産業全体の健全な発展を支えています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
AI Picasso社のEmiとManga Diffusionの公開により、画像生成AIの新たな可能性が広がりました。
これらのモデルは、商用利用が可能でありながら、著作権を尊重し、クリエイターのニーズに対応することで、クリエイティブ産業の発展に寄与しています。
EmiとManga Diffusionは、AIアート生成に特化し、高度な技術とイノベーションを組み合わせて、前例のない精細さと表現力を提供します。これにより、クリエイターは新しいアイディアを探求し、そのビジョンを現実に変換できるようになります。
画像生成AIが日々進化しており、

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