【キャリアアップに役立つ本】
即効性のある良書厳選3選

キャリア本のおすすめを3冊ご紹介します。さらなるキャリアアップを考えている人にとって、今やるべきことは一体なんなのか? キャリアをスタートする際、会社や職場とどう向き合えば良いのか? 日本を代表するクリエイターの自著も紹介します。この記事を参考にして、良書をキャリアアップに役立ててください。

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)/樺沢紫苑

キャリアを積み重ねるためには、良い仕事をして大きいプロジェクトを成功させなければならない。良い仕事をするためには優れた本を読んだり、有名なセミナーに参加したりして、有益な情報をインプットすることが大切だ、と考えていませんか?

著者は日本一情報を発信する精神科医として有名になった、樺沢紫苑氏です。本書の中で、著者は、できる人ほどアウトプットする傾向があり、インプットを重視している人ほどうまくいかない傾向があると断言しています。それは脳の仕組みがインプット3割、アウトプット7割に適しているから。

「月に本を10冊読んでアウトプットしない人」よりも、「月に本を3冊読んでアウトプットする人」の方が、自己成長がうながされるというのです。なぜなら、どれだけインプットしたとしても、アウトプットしない限り記憶として定着しないから

その違いはインプットとアウトプットの身体機能にあります。インプットは「読む」「聞く」といった受動的な身体機能で、運動は伴いません。対してアウトプットは「話す」「書く」「行動する」といった能動的な身体機能で、運動を伴います。こうした運動を伴う記憶を「運動性記憶」といい、一度覚えると忘れることはないといわれているのです。

最近の授業では、ホワイトボードを板書せず画像保存したり、ノートをオンライン入力する学生もいるようですが、授業を手書きで「書く」ことが一時性記憶から運動性記憶へ定着させるために重要であると著者は説きます。

このように、説明、アイデア、雑談、交渉といったビジネスパーソンにとって重要なアウトプットは、どうしたらうまくできるようになるのか? 本書には脳科学に裏付けられた、伝え方、書き方、動き方が詳しく解説されているため、キャリアを積み重ねたいすべてのビジネスパーソンおすすめの本です。

佐藤可士和のクリエイティブシンキング/佐藤可士和

国立新美術館のシンボルマークデザインや、ユニクロ、楽天グループなどのクリエイティブディレクションを手掛ける、日本を代表するクリエイター、佐藤可士和氏。クリエイターなら一度は、彼の頭の中を覗いてみたいと思ったことがあるのでは?

佐藤氏は一体どのような発想法で数々のクリエイティブな作品を生み出しているのか? いまでも価値を失わない、佐藤氏の数々のクリエイティブワークの技法が、数々の実例とともに彼自身の言葉によって種明かしされています。

たとえば、クリエイターというと、言葉の概念から「無から有を生み出す作業」と一般的には捉えられがちです。しかし、佐藤氏はクリエイティブマインドの創作において大切なことは、人の話を聞くことであり、「相手の本意を引き出す問診力」がクリエイターには必要だとしています。

また、大切なことはリサーチよりも「リアリティ」であると佐藤氏は説きます。「ユーザー」と「世間」は似て非なるものであるとする言葉は、従来の教科書的なマーケティング重視の現代のクリエイティブ業界に、一石を投じるものとなっています。

ほかにも大きな組織を率いるための働き方のデザインなど、組織の長としてのマインドにも言及されているため、とくにクリエイターとしてさらにキャリアアップしたい方におすすめの本となっています。

CREATE WORK 自分だけのキャリアをつくれる人が入社1年目から大切にしていること/ピョートル・フェリクス・グジバチ

著者のピョートル・フェリクス・グジバチ氏は、グーグル、モルガン・スタンレーといった外資系企業、日本企業、ベンチャーなど様々な組織を経験したメガベンチャー人材開発部長という経歴の持ち主です。

グジバチ氏が提案する「新しいキャリア」のつくり方と、会社との付き合い方は、副業も当然の時代に新しい何かをはじめなければ、と考えているビジネスパーソンの一助になってくれます。

たとえば、グジバチ氏はたとえ新入社員でも「自分軸」で仕事をすることが大切だと説き、小さなリーダーシップで自分の居場所をつくろうと呼びかけています。そして、集中力をマネジメントすることで10倍の成果を出す、シリコンバレー流の目標設定を教えてくれています。

後半では「自分を守る方法」についても言及されています。キャリアアップしてゆくに連れ生じる周囲との摩擦から自分の心を守り、マネージングする方法について書かれています。キャリアップの栄光だけではなく、影の側面にも触れられており、キャリアに迷った際にも手にとってほしい一冊です。


おすすめ本をキャリアップに役立てよう

キャリアアップにおすすめしたい本3冊を紹介しました。どの本もキャリアに悩む人や、これからキャリアをスタートしようとしている人、さらなるキャリアアップを目指す人にとって有益な本です。この3冊を、キャリアップにお役立てください。

ライター
ひいづる堂
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