スマートフォンアプリエンジニアは、文字通り、スマートフォンのアプリに関連した仕事をする人です。現代はSNSが普及し、スマートフォンを持つことが当たり前の時代になっています。そのスマートフォンには、さまざまなアプリがあり、そのアプリを起動させることで便利な機能を使うことができます。iPhoneやAndroidのスマートフォンには欠かせないアプリの設計や、開発を行うのがスマートフォンアプリエンジニアです。
今回は、そんなスマートフォンアプリエンジニアという職業について紹介します。
スマートフォンアプリエンジニアとはどんな職業?
スマートフォンアプリエンジニアとは、スマートフォンの中で使えるアプリを設計・開発する仕事です。アプリケーションエンジニアといわれることもあります。
アプリケーションエンジニアは、スマートフォンだけに限らず、Webアプリケーションや専門性アプリケーションの開発を行います。今回ご紹介するスマートフォンアプリエンジニアは、スマートフォンのアプリに特化したエンジニアです。
今や、スマートフォンはパソコンやテレビよりも閲覧時間が長くなっている傾向にあります。そのためスマートフォンアプリは需要が多く、多種多様なアプリが開発・配信されています。Web業界以上に、スマートフォン分野は盛り上がりを見せているのです。
そのなかで、スマートフォンアプリエンジニアの仕事は、案件定義から設計、開発、プログラミング、動作確認やアプリストアへの申請、メンテナンスなど多岐にわたります。
スマートフォンアプリの特徴といえば、端末によって環境が異なること。代表的なものは、iPhoneのiOSとAndroid OSの2種類です。OSが違うと、開発の手順やメンテナンスも変わってきます。
そして基本的には、個人で仕事をするのではなくチームやプロジェクトを組んで仕事を行うケースが多いです。大企業の場合、チーム内にプランナーやデザイナー、ディレクターなどがいて、彼らと協力しながらアプリを開発していくこともあります。しかし小規模のチームの場合は、プログラミング以外にデザインのセンスが求められることもあります。
スマートフォンアプリの中でニーズが高まっているジャンル
現在、スマートフォンの普及率は非常に高く、それに伴いスマートフォンアプリもさまざまなジャンルが開発・配信されています。
2019年の調べでは、スマートフォンの普及率が8割を超えるという調査結果が報告されています。一方のパソコンや固定電話は7割という結果から分かるように、スマートフォンの普及率は勢いが止まりません。
スマートフォンアプリのニーズもどんどんと高まっていますが、その中でもいまニーズの高いジャンルは、どういったものが多いのでしょうか。
一都三県での調査では、年代別でニーズが高いジャンルが異なることが分かりました。
その調査によると、10代~30代の約半数はゲームアプリを好んでプレイしているようです。
その他にも、ゲーム・SNSの2ジャンルは「スマホ世代」と呼ばれる10代~30代の人々に多くプレイされています。
一方、シニア世代ではニュース・買い物アプリのジャンルが多くダウンロードされています。冒頭で紹介した8割という中に、らくらくホンという操作が簡単なスマートフォンを持ったシニア世代が、スマホでニュースを読んだり、スマホで買い物を済ませたりすることが多くなっているようです。
その他のジャンルでは、お天気アプリ・地図アプリが幅広い世代にダウンロードされています。
スマートフォンアプリエンジニア必要とするスキルとは?
スマートフォンエンジニアになるには、どんなスキルや知識が必要なのでしょうか。
資格
スマートフォンエンジニアになるためには、必ず資格が必要だというわけではありません。しかし、資格を取得すると、自分の技術を証明することにつながります。その資格を持つことで自分のスキルアップやキャリアアップを目指すことも可能になるので、取得することをおすすめします。
● システムアーキテクト試験
独立行政法人情報処理推進機構が実施する国家試験です。上級エンジニアを目指す方にぴったりの試験で、取得すればシステムの上流工程を指導する立場として活躍の場を広げられるでしょう。情報システム、組込みシステム・IoTを利用したシステムにおいて、専門的な知識や実践的な能力が求められます。
● Android™技術者認定試験
一般社団法人IT技術支援機構Android技術者認定試験制度委員会が実施している、Androidの技術者スキルを認定する資格です。
スキル・知識
資格以外でも、関連知識をいくつか知っておくと、スマートフォンアプリエンジニアの仕事に活かせます。スマートフォンアプリエンジニアの仕事に活かせるスキルや知識を資格と同時に会得しておくことで、仕事の幅がぐっと広がります。
● Androidアプリの技術開発(Java)
● iPhoneアプリの開発技術(Swift)
● 各種端末の知識
● システム開発スキル
● データベースの設計と構築スキル
● デザイン能力
他にも、アプリエンジニアとして知っておくべきなのがプログラミング言語。エンジニアですから、プログラミングもスマートフォンアプリエンジニアの腕の見せ所です。プログラミング言語を知っておき、なおかつAndroidやiPhoneといったスマートフォン知識をあわせもつことができれば、より専門的な人材として企業にアピールできます。
さらに、ネットワークやデータベースの知識も求められます。加えて、ネットリテラシーの理解や新しいツールやデバイスの知識も大切。
スマートフォンアプリエンジニアは、新しい技術がどんどん生まれてくる仕事ですので、要求されるスキルは時代と共に変わっていきます。どれだけ早く情報をキャッチし、自分の知識として取り入れることができるかがポイントになってきますので、向上心も必要です。
スマートフォンアプリエンジニアの働き方や需要は?
スマートフォンアプリエンジニアの需要は年々増加しており、常に人材不足だといわれています。スマートフォンアプリエンジニアやエンジニアは、企業が特にほしい人材なのです。
企業に就職しているスマートフォンアプリエンジニアもいれば、フリーランスとして企業から外部委託を受けているスマートフォンアプリエンジニアもいます。必ず企業に就職する必要がある職業というわけではありません。
企業に勤めている場合、プロジェクトチームや部署に所属して開発・設計を行い、チームメンバーであるデザイナーやプランナーと協力して仕事を行います。
一方、フリーランスで働いている場合は、フリーランス同士でチームを組んで企業から丸ごと案件をチームで担うということが多くなります。1人のフリーランスだけで担える案件であれば1人で行いますが、フリーランスは企業と外部委託という形で契約しますので、数名で分担して開発からサポートまでの全てを担うこともあります。
スマートフォンアプリエンジニアの目指せるキャリアップ
スマートフォンアプリエンジニアには、キャリアを積んだ後に目指せるキャリアパスがあります。
PM(プロジェクトマネージャー)
プロジェクトマネージャーは、その名の通り、プロジェクト全体を管理し指揮を出す人のことです。開発の企画や立案、進捗管理や発表後のメンテナンスやレビューなどを行い、クライアントとプロジェクトの間に入る仕事です。
ITコンサルタント
業務の効率化、課題の解決方法を提案するのがITコンサルタント。企業経営を支援し、ITを使ったシステムの企画や立案を行います。
経営者
企業に雇用される立場ではなく、新しいアプリを開発する会社を立ち上げることも可能です。IT業界では独立する人も珍しくありません。
スマートフォンアプリエンジニアの案件を探すには?
スマートフォンアプリエンジニアの仕事はどうすれば見つかるでしょうか?
IT業界は人手不足といわれていますので、求人自体は多く出ています。企業に勤める場合は、各転職サイトに条件として検索をかけて探すことができます。フリーランスの場合は、クラウドソーシング系のサイトで案件を探すことが可能です。有名なところでいえば、ランサーズやクラウドワークスなどが挙げられます。
また、フリーランスor企業への就職or派遣など働き方に迷っている方は、ARCHETYP Staffingで相談を受けることが可能です。どういった働き方が自分に当てはまるのか迷った際に、カウンセリングを受けることができます。
今後もニーズが高まる職業、スマートフォンアプリエンジニア
今回、初めてスマートフォンアプリエンジニアという職業を知った方も多いかもしれません。アプリエンジニアの中でも、スマートフォンアプリに特化した職業です。
専門的な知識やスキルが必要になってきますが、自分が実際に企画開発したアプリをリリースし、たくさんの利用者がレビューを書いたり特集されたりと広がっていくことになれば、このスマートフォンアプリエンジニアとしてやりがいを感じる職業でもあります。
人材不足といわれているこの業界にチャレンジしてみたい方は、ARCHETYP Staffingや各転職相談サイトで相談してみてください。