普段の業務で使用しているSlackが、新たな形に生まれ変わろうとしています。
メッセージのやり取りやGIFでの反応を楽しむだけの職場のコミュニケーションツールから、AIが自然な形で業務をサポートする環境へと変化しつつあり、Salesforceが発表したこの取り組みは、私たちの働き方に大きな影響を与えることでしょう。
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「人間の手を煩わせない」業務支援の全体像
1500万以上のユーザーが利用する世界的なビジネスコミュニケーションプラットフォームSlackが、新しいAI機能の導入を発表しました。この機能は、私たちが日常的に行っている定型業務を効率化するもので、Salesforceの包括的なAIイニシアチブの一環として実現したものです。具体例として、アクセンチュアでは、クライアントとの会議準備や議事録作成にAIを活用し始めており、会議の要約から次のアクションにつながる提案まで、一連の流れをAIがサポートしています。
この機能の最大の特徴は、既存のSlackインターフェースに完全に組み込まれている点です。新しいツールの使い方を覚える必要はなく、普段通りSlackのチャンネルで会話するように、AIに業務支援を依頼できます。たとえば休暇から戻った社員が不在中の重要な出来事を把握したい場合、AIがチャンネル内の会話を分析して要点をまとめてくれるため、素早い情報収集が可能になります。
アクセンチュアの事例では、これまで人間が手作業で行っていた管理業務の多くがAIのサポートによってスムーズに進むようになり、業務時間の大幅な削減に成功しています。このようなシステムが実現した背景には、自然言語処理技術の発展があり、AIは人間の指示を正確に理解し、適切な対応を取れるようになってきました。ただし、このAIシステムは人間の業務を完全に代替するものではなく、あくまでも支援するためのものです。AIが定型作業を担うことで、人間はより創造的な業務に注力できるようになると期待されています!
セキュリティと使いやすさの両立
新機能の導入にあたって最も重視されているのが、セキュリティと使いやすさの両立です。AIが持つ権限は、それを利用する社員が持つ権限と同じレベルに制限されており、意図しない情報アクセスや権限を超えた操作を防ぐ仕組みが整っています。また、Salesforceはこのシステムを技術的な知識を持たないユーザーでも簡単に利用できるよう設計しており、コーディングなどの専門的なスキルは一切必要ありません。さらに、標準テンプレートを活用することで、会議の準備や文書作成、データ分析といった一般的なビジネスタスクの約8割をカバーできるとされています。
各企業固有のニーズに応じたカスタマイズも可能で、多くの企業がすでにSlackを自社の業務フローに合わせてカスタマイズしているように、AIの機能も同様に調整できる仕組みを整えています。ただし、具体的なカスタマイズの範囲や方法については、現時点で詳細が明らかになっていない部分もあり、今後の実績を通じて具体的な活用方法が見えてくることでしょう。
次世代の職場コミュニケーション
Salesforceが描く未来の職場では、AIエージェント同士の連携がさらに進化していきます。現在は人間がそれぞれのAIエージェントに指示を出す形式ですが、将来的には「オーケストレーターエージェント」と呼ばれる統括型AIが、各専門分野のAIエージェントを適切に連携させる構想が示されています。
この新しい取り組みについて、SalesforceのAI研究責任者であるシルビオ・サバレーゼ氏は、複数のAIエージェントが互いにコミュニケーションを取りながら、それぞれの専門分野で業務を遂行する形を描いています。例えば、データ分析、市場調査、プレゼンテーション作成といった異なる専門性を持つAIエージェントが連携することで、人間のチームメンバーは戦略立案や意思決定により多くの時間を割くことができるようになります。また、Salesforceの機械学習・エンジニアリング担当VPのクレア・チェン氏は、このシステムの目的が人間の仕事を奪うことではないと説明しています。むしろ企業や顧客への理解を深め、より効果的な行動をサポートすることを目指しているといいます。実際に、AIエージェントの導入により、人間のチームメンバーがより本質的な判断や創造的な業務に注力できるようになることが期待されています。
SalesforceのCEOであるマーク・ベニオフ氏は、現在をまだ「始まりの始まり」と表現しています。今後、実際の職場での活用が進むにつれて、新たな可能性や課題が見えてくるでしょう。その過程で、人間とAIの新しい協力関係が実践を通じて形作られていくことになります!
オーケストレーターエージェントについても解説していますので、合わせてご覧ください:
Microsoftが発表した複数AIエージェント基盤「Magnetic-One」
まとめ
いかがだったでしょうか?
Slackの新機能は、私たちの働き方に大きな可能性をもたらします。AIが定型的な業務をサポートすることで人間はより創造的な仕事に集中でき、セキュリティと使いやすさを兼ね備えた柔軟な運用も可能です。新しい働き方のツールとして、Slackの進化に今後も注目が集まりそうです。
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