AIメディア技術を提供するRunwayが、新たなテキストから画像を生成するAIモデル「Frames」をリリースしました。
これまでの画像生成AIは、ユーザーが意図した通りの画像を生成することが課題でした。Frames はこの課題に対し、映画品質の表現力と画風の一貫性を重視。映像制作者やアーティストが求める高い品質基準に応えています。
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「Frames」が提供する独自の画像生成機能
画像生成AIの分野において、ユーザーが求める画風や表現を正確に再現することは長年の課題でした。Runwayが新たにリリースしたFramesは、この課題に対し、19種類のプリセット視覚スタイルを実装。ビビッドやビビッドウォームといった鮮やかな色調から、モノクロ、ドリームスケープまで、幅広い表現が可能です。特徴的なのは、一度選択したスタイルを維持したまま、複数の画像を生成できる点で、実際のユーザーからは90年代のショッピングモールをテーマにした画像生成の事例が報告されています。
画像生成は、Runwayのウェブサイト(app.runwayml.com)から利用可能で、生成された画像のショーケースは「Worlds of Frames」として同社のウェブサイトで公開されています。画像生成後は、Runwayの動画生成モデル「Gen-3 Alpha Turbo」と組み合わせることで、静止画から動画への変換をワンクリックで実行することができます。また、プリセットスタイルには、ライトアニメ、ダークアニメ、ペインテッドアニメなどのアニメーション表現や、3Dカートゥーン、スケッチ、ローアングル、インモーション、テラコッタといった多様な選択肢が用意されており、用途に応じた柔軟な表現が可能となっています。このような充実した機能は、プロフェッショナルな制作現場での活用を見据えた設計といえるでしょう。
事例紹介
ここでは、Worlds of Framesで公開されている画像の中から、筆者が気になった画像を5つ紹介していきます!
プロンプト①:A [foreground subject] in soft focus against [background]. The composition inverts traditional focus techniques, rendering the human subject ethereal while maintaining sharp detail in the [background]. Shot on film with natural color rendition, creating a dreamy contrast between the blurred foreground subject and the crisp backdrop.
実際のカメラで撮影したような躍動感や、絶妙にピントが合っていない雰囲気をAIで作り出せていることが素晴らしいと思いました!
プロンプト②:Cinematic shot of a merlin-sailffish-swordfish. Using a camera with a 50mm f/ 1. 4 lens, the scene is captured in dark and moody tones, with deep blacks and a dramatic atmosphere.
魚のリアルな質感や光沢感、特に目の雰囲気がリアルで、AIが作った作品とは思えないクオリティに仕上がっていました。あえて全体を写さないところにもこだわりを感じます。
プロンプト③:minimalist avant-garde editorial fashion portrait. woman model wearing baggy beige clothing in a dynamic dancing pose. motion. understated. simple. dynamic pose
女性の表情、絶妙な身体の構図、影までしっかり表現されており、センスのいいファッション雑誌の表紙にありそうな雰囲気を感じます。写真を撮る際の構図の参考にもなりますね!
プロンプト④:Atmospheric photograph captured on film, featuring ethereal forms moving through shadowed space with rhythmic fluidity. Noir-influenced lighting creates dramatic interplay of light and shadow. Beige tones dominate with subtle warm undertones characteristic of film. Composition embraces snapshot aesthetic with intentionally imperfect framing and natural motion blur. Transcendental quality achieved through layered shadows and dreamy exposure techniques. Subject appears partially obscured, creating mysterious narrative. Professional lighting emphasizes form and movement while maintaining moody atmosphere. Film grain adds organic texture. Shadows have rich detail preservation without becoming too dense. Background suggests architectural elements but remains abstract. Subtle light leaks and film characteristics add to dreamlike quality. Related concepts: cinematic noir, dance photography, abstract movement, film aesthetics, shadow study, dream sequences, ambient portraiture, motion poetry
この写真は、写真よりも絵画的な表現方法に近いと感じます。躍動感のある線や光と影のコントラストが素敵ですね。美術館に飾られていても不思議ではありません!
プロンプト⑤:A product photo of a giant frosty ice cube with [item] color, inside is [item] frozen solid, flat lay, white background, photorealistic, high resolution, luxury fashion ad photography
シンプルなんですが、面白味のある画像でした。氷の透明感もがAIで再現できることに驚きを感じます!
以上5つを紹介してみましたが、上記以外にもクオリティの高い作品が多く公開されているので、気になった方は「Worlds of Frames」にアクセスしてみてください。
プロフェッショナル向けの機能と倫理的配慮
Framesの利用プランは、月額95ドル(年間一括払いの場合912ドル)のUnlimitedプランと、年間1,500ドルのEnterpriseプランの2種類が用意されています。この料金設定からも分かるように、編集、アートディレクション、プリビジュアライゼーションといった専門的な制作現場での活用を想定したサービスとなっています。
安全面においては、Content Provenance and Authenticity Coalition(C2PA)の基準に準拠したAIコンテンツの透かし機能を実装しており、生成されたコンテンツがAIによるものかどうかを確認できる仕組みを整えています。さらに、社内のモデレーションシステムによる有害コンテンツの生成防止など、プロフェッショナルツールとしての信頼性確保にも努めています。ただし、現在Runwayは他のAI企業とともに、人間のアーティストから著作権に関する訴訟(Andersen v. Stability AI Ltd.)を受けている状況です。許可なく作品を学習データとして使用したという指摘に対し、現在も法廷での審理が続いています。このような課題に対する取り組みも、今後のサービス展開における重要な要素となるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
Runwayの新しいAIモデル「Frames」は、画風の一貫性と高品質な画像生成を両立させています。プロフェッショナル向けの機能を備える一方で、AIコンテンツの透かし機能や有害コンテンツの防止など、倫理面への配慮も実装されています。著作権に関する課題は残るものの、映像制作やアート制作の現場での活用が期待されます。
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