HyperWrite発、高性能AI『Reflection 70B』登場

AIライティングスタートアップHyperWriteが、新たな大規模言語モデル「Reflection 70B」を発表しました。このモデルはオープンソースAI分野で注目を集めており、既存の主要なモデルと比較して優れた性能を示しています。
本記事では、Reflection 70Bの特徴と性能、HyperWriteとGlaiveの技術背景、今後の展望と業界への影響について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

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Reflection 70Bの特徴と性能

参照:VentureBeat

Reflection 70Bは、MetaのオープンソースモデルLlama 3.1-70B Instructをベースに開発されました。この新モデルの主要な特徴は自己エラー修正機能で、自身の出力を評価し、誤りを検出して修正することができます。
性能面では、MMLU(言語モデルの性能を評価するための包括的なベンチマーク)やHumanEval(プログラミング能力を評価するためのベンチマーク)などの複数のベンチマークテストで評価が行われ、既存のLlamaシリーズのモデルを上回る結果を示しています。さらに、一部の商用モデルと同等のパフォーマンスを発揮しているのも注目すべき点です。Reflection 70Bは推論とエラー修正のための特殊トークンを導入しており、ユーザーとの対話をより構造化された形で行うことができます。これにより、高い精度を要する作業において特に有用性を発揮すると考えられています。
現在、このモデルはオンラインの「playground」ウェブサイトでデモとして試すことができ、AIコードリポジトリHugging Faceからのダウンロードや、GPUサービスプロバイダーを通じたAPIアクセスも計画されています。
以前、自身の出力を評価できるモデルとして、Metaの「Self-Taught Evaluator」について紹介しましたが、最近の主流はAIが出力評価を自己判断して、自動的にクオリティが上がっていくモデルなのかもしれません。エラー修正もできるようなので、もはや人間は何も手を加える必要がなくなりそうです!
「Self-Taught Evaluator」について興味がある方はこちらも併せてご覧ください:
Metaの新システム!Self-Taught Evaluatorの可能性と課題

HyperWriteとGlaiveの技術背景

「Reflection 70B」を開発したHyperWriteは、2020年にマット・シューマーとジェイソン・クーパーバーグによって設立されたAIライティングスタートアップです。同社の主力製品HyperWriteは、メール作成やエッセイの下書き、テキスト要約など、多様な文章作成タスクを支援するAIツールとして開発されました。急速な成長を遂げたHyperWriteは、2023年11月時点で200万人のユーザーを獲得し、創業者たちは『フォーブス』誌の「30under30」リストに選出されています。また、2023年3月には280万ドルの資金調達に成功しました。
Reflection 70Bの開発において重要な役割を果たしたのが、ユースケース特化型の合成データセット作成を専門とするGlaiveです。HyperWriteはGlaiveの技術を活用し、Reflection 70Bの学習に必要な高品質な合成データを短期間で生成しました。この協力により、通常数週間かかるデータ生成プロセスを数時間に短縮し、モデルの開発期間を3週間に抑えることができたのです。
MetaがLlamaシリーズをオープンソースで公開することで、HyperWriteの事例のように多くのベンチャー企業がサービス開発に名乗りをあげ、次々と新サービスが誕生しています。オープンソースが主流となり始めている昨今のAI業界の流れは、さらなるAIサービスの拡大をもたらしそうな予感がします!

今後の展望と業界への影響

Reflection 70Bの成功を受けて、HyperWriteは早くも次世代モデルの開発を進めています。間もなくリリース予定の「Reflection 405B」は、さらに大規模なモデルとなる見込みです。シューマーCEOによれば、このモデルは現在市場に出ている最高性能のクローズドソースモデルをも上回る可能性があるとのことです。この展開はオープンソースAIモデルの可能性を広げる一方で、業界全体に影響を与える可能性があります。特に、OpenAI、Anthropic、Microsoftなど、クローズドソースモデルを提供する大手AI企業にとっては、競争環境の変化を意味する可能性があると推測されます。また、HyperWriteはReflection 70Bを自社の主力製品であるAIライティングアシスタントに統合することも計画しており、これにより既存のサービスの性能向上や新機能の追加が期待されています。
クローズドで開発している企業は、現在の時代の流れを見てどう動くのでしょうか。サービスの主流が目まぐるしく変わるAI時代の波に流されないように、最新情報は常にチェックしていきたいですね!

まとめ

いかがだったでしょうか?
Reflection 70Bの登場は、オープンソースAIの新たな可能性を示しています。高性能なAIモデルがより広く利用可能になることで、AI技術の応用範囲が拡大し、多様な分野でのイノベーションが期待されます。また、HyperWriteとGlaiveの協力事例は、スタートアップ企業間の連携がAI開発を効率化できることを示しています。Reflection 70Bは、オープンソースAI開発の新たな転換点となる可能性を秘めており、今後の展開が注目されます。

HyperWriteのサイトはこちら

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