OpenAIは、AI技術の発展と共に急速に成長してきました。その成長の一環として、最近では複数の企業買収を行い、その技術と人材を取り込むことにより、市場での影響力を拡大しています。
本記事では、OpenAIが実施した３つの企業買収について紹介していき、その目的を探っていきますので、ぜひ最後までご覧ください！
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Global Illuminationの買収
まずは１社目になります。こちらは2023年と少し前に行った買収になります。
OpenAIは2023年8月16日、米新興企業Global Illuminationを買収しました。Global Illuminationは、ニューヨークに拠点を置き、AIを活用したクリエイティブツールやデジタルエクスペリエンスの構築を専門としていました。2021年にThomas Dimson氏、Taylor Gordon氏、Joey Flynn氏によって設立されたGlobal Illuminationは、その設立以前からAI技術を駆使し、さまざまなデジタルプロダクトの開発に貢献してきました。特にDimson氏は、Instagramでのエンジニアリングとデザインにおいて重要な役割を果たしており、「発見タブ」などの機能設計や、フィード、ストーリーの表示、ランキングアルゴリズムの開発に深く関与してきました。買収後、Global Illuminationの8人のチームメンバーは全員OpenAIに参加し、主にChatGPTなどのコア製品の開発に従事しています。
１社目の買収ではクリエイティブに強いエンジニアを取り入れたようですね。最初の買収なので、基盤を固めることに注力したことが考えられます。続いて２社目を見てみましょう！
Rocksetの買収
２社目は検索機能に強い会社です！
2024年6月21日に、データベースのリアルタイム検索と分析ツールを提供する新興企業Rocksetを買収しました。買収の目的としては、OpenAIは自社製品の検索インフラを強化し、企業が大規模なデータセットを効果的に活用できる基盤を構築するためとされています。Rocksetは、2016年に元Facebookのエンジニアによって創業されたカリフォルニア州サンマテオに拠点を置く企業です。彼らはデータベースやパブリッククラウドからの情報を即座に整理して、検索や分析に役立つデータの形式に変換することで、高度な検索・分析アプリケーションを支えるインフラを提供しています。OpenAIは、Rocksetの技術を自社製品に統合することで、顧客により効率的かつパワフルなデータ処理ツールを提供し、AIアプリケーションの開発および運用を支援することを目指しています。
検索機能を強化することで、データベースから必要な情報を取り出すことが容易になります。そのため、検索インフラの強化はOpen AIのような、AIで勝負する会社に取ってとても重要となりそうです！
Multiの買収
最後は、直近に発表された買収です！
2023年6月24日、企業向けWeb会議ツールを提供する新興企業Multiを買収しました。Multiは、2019年に元Dropboxのプロダクトマネージャーであるアレクサンダー・エンビリコス氏と、元Googleのソフトウェアエンジニアであるチャーリー・フー氏によって設立され、Zoomベースのリモート共同作業ツールを提供していました。このツールは、AIを活用して会議内容を自動要約したり、参加者が使用したファイルへのリンクを提供することで、会議の効率化を図っていました。今回の買収で、Multiの5人のエンジニア全員がOpenAIに移籍し、現行サービスは7月24日以降に閉鎖する計画だと説明した。
こちらの買収の目的はシンプルにWeb会議ツールをOpen AIから売り出すことでしょうか？それとも何か裏で動きがあるのでしょうか？いずれにしても今後の動きが楽しみですね！
まとめ
いかがだっでしょうか？
今回はOpen AIが買収した、または買収を発表した企業を３社紹介してきましたが、6月に入って立て続けに買収発表があったのは偶然なのでしょうか。Chat GPT-4oを発表したOpen AIですが、最近ではGoogleやApple、AnthropicのAI発表により、話題を持っていかれているように思います。今回の立て続けの発表は、Opne AIが今後もAI開発を強化していくことをアピールすることが目的ではないかと筆者は推測しています。GPT-５の発表も噂される中で、今後のOpen AIの動向には注目が集まるところですね！
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