Midjourney最新機能!オムニリファレンスの使い方と可能性

Midjourneyが新機能「オムニリファレンス」のテスト版をリリースしました。ユーザーが指定した画像の要素を新たな画像生成に活かせるシステムです。従来のV6「キャラクターリファレンス」より機能が拡張され、キャラクターだけでなく物体や乗り物なども対象に。まだ実験段階ですが、様々な活用法が見えてきています。

ARCHETYP Staffingでは現在クリエイターを募集しています。
エンジニア、デザイナー、ディレクター以外に、生成AI人材など幅広い職種を募集していますのでぜひチェックしてみてください!

ボタンから募集中の求人一覧ページに移動できます。

オムニリファレンスの概要と基本機能

オムニリファレンスは「これを私の画像に入れる」というシンプルな発想から生まれた機能です。従来のV6では主にキャラクターの参照に限定されていましたが、新機能ではキャラクターだけでなく、物体、乗り物、さらには架空の生き物まで、幅広い対象を画像生成に取り入れることが可能になりました。
この機能の使い方はとても簡単です。
ウェブ版Midjourneyなら、設定メニューからモデルバージョンをV7に更新し、プロンプトバーに画像をドラッグ&ドロップするだけです。「オムニリファレンス」と表示されたエリアに画像を配置すれば完了です。(以下添付画像)

Discordをお使いの方は、--oref urlというコマンドに参照したい画像のURLを指定するだけで同じ機能が利用できます。
オムニリファレンスの魅力は、その柔軟性にあります。あるキャラクターの顔の特徴だけを取り入れたり、特定の服装のデザインを別のキャラクターに適用したりと、細かな指定が自在です。複数の要素を組み合わせる自由度も高く、創造力を存分に発揮できる環境が整っています。
Midjourneyの公式発表によれば、この機能はまだテスト段階であり、今後のフィードバックによって改良が進められる予定です。ユーザーの声を大切にしながら進化していく姿勢は、Midjourneyの魅力の一つでしょう。では次に、この機能を効果的に使いこなすためのテクニックを見ていきましょう。

活用テクニックと重み付けの魔法

オムニリファレンスを使いこなす鍵は「重み付け」にあります。--ow(omni-weight)パラメータで、参照画像の影響力をコントロールできます。0から1000まで設定可能で、デフォルト値は100です。
低い値を設定すると参照画像の影響が弱まり、高い値では強まります。写真からアニメ風にスタイル変換したいなら--ow 25程度の低めの値が、キャラクターの特徴を忠実に再現したいなら--ow 400程度の高めの値が効果的です。
この重み付けは--stylize--expといった他のパラメータとも連携します。高いスタイライズ値を使用する場合は、それに対応する高いomni-weight値を設定することでバランスが取れます。例えばa person --stylize 1000 --ow 400 --exp 100 --oref person.pngのような組み合わせが有効です。ただし、Midjourneyの公式ガイドラインでは、極端に高いスタイライズやexpを使用していない限り、ow値は400程度に抑えるよう推奨しています。これを超えると画質が低下する可能性があるとのことです。
実用的なヒントとして、特定の要素を画像に含めたい場合はプロンプトでも明示しましょう。キャラクターに剣を持たせたいなら「a character holding a sword –oref sword.png」と指示する方が成功率が高まります。また、スタイルを大きく変更しながら特定の要素を保持したい場合は「a anime woman with blonde hair and red suspenders –oref url –ow 25」のように、重要な特徴をプロンプトで補強すると良いでしょう。
オムニリファレンスはパーソナライゼーション、スタイライゼーション、スタイルリファレンス、ムードボードとも連携します。また、一つの画像に複数のキャラクターやオブジェクトが含まれている場合、プロンプトで両方に言及することで、結果の画像にもそれらを表示させることができるようです。この機能はまだ実験段階ですが、ビジネスプレゼンテーションやクリエイティブ作業など、様々な場面での活用が期待できます。

実際にクオリティを確かめてみた

使い方についてはセクション1と2で説明しましたので、ここからは実際に作者が作成したものを共有しながら、クオリティを確かめていきたいと思います。
今回は人と建物2つのバージョンで、オムニリファレンスを試してみました。

1.人バージョン
まずは人バージョンのベースとなるモデルを共有します。

上記のベースをもとに、プロンプトと重み付けで変更を加えていきたいと思います!

プロンプト:anime style
重み:–ow50

プロンプト:hair color is gold
重み:–ow400

プロンプト:smiling so much, Look at her teeth
重み:–ow400

実際に試してみたところ、やはり重みの数字は大きいほど、もとの画像を遵守する傾向が強く、重みが小さくなるほど元画像から離れました。
続いては、建物バージョンで試してみたいと思います。

2.建物バージョン

こちらもいくつかのパターンでオムニリファレンスを加えていきます。

プロンプト:like a Studio Ghibli style
重み:–ow25

プロンプト:Top-down photo
重み:–ow25

プロンプト:vintage photo style
重み:–ow50

セクション1で説明したように、人以外の対象でもオムニリファレンスであれば、元画像のニュアンスを保ちながら、指定のプロンプトに沿った内容に変更を加えることができました。
しかしながら、一回の生成では希望に沿った画像が生成されないことが多いので、重みの付け方は何度か試してみるのが良さそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
Midjourneyの「オムニリファレンス」機能は、画像生成の自由度を大きく高める可能性を秘めています。キャラクターだけでなく様々な対象を参照できる柔軟性と、重み付けによる細かな調整が魅力です。まだテスト段階ながら、すでに多くの用途が見えています。ぜひ実際に試して、あなたならではの活用法を見つけてみてください。

ARCHETYP Staffingではクリエイターを募集しています

私たちはお客様の課題を解決するweb制作会社です。現在webサイト制作以外にも、動画編集者や生成AI人材など幅広い職種を募集していますのでぜひチェックしてみてください!
また、アーキタイプではスタッフ1人1人が「AI脳を持ったクリエイター集団」としてこれからもクライアントへのサービス向上を図り、事業会社の生成AI利活用の支援及び、業界全体の生成AIリテラシー向上に貢献していきます。
生成AIの活用方法がわからない、セミナーを開催してほしい、業務を効率化させたいなどご相談ベースからお気軽にお問い合わせください!

ボタンから募集中の求人一覧ページに移動できます。

クリエイター登録して、案件情報を受け取る!

クリエイター登録