InstacartとOpenAI提携!会話で完結する買い物体験

会話から買い物まで、すべてがひとつの画面で完結する時代が来ました。InstacartとOpenAIの提携により、ChatGPT内で食料品の注文から決済、配達手配までが可能になります。AIとの対話だけで日常の買い物が完了する、この新しい体験の全貌を見ていきましょう。

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「アップルパイを作りたい」と話すだけで、買い物が完了する仕組み

ChatGPTに「アップルパイの材料をInstacartで買い物するのを手伝って」と話しかけてみてください。画面にはInstacartアプリが立ち上がり、必要な材料のリストが自動的に組み立てられます。りんご、小麦粉、バター、砂糖――会話を続けるだけで、買い物かごが完成していくのです。
特別な操作は必要ありません。ChatGPTは、ユーザーが食べ物、レシピ、食事のアイデアについて言及すると、自動的にInstacartアプリを提案します。わざわざアプリを起動する手間もなく、会話の流れの中で自然に買い物へと移行できます。サインインすると、OpenAIのモデルが地元の小売業者から適切な商品を見つけ、レビュー可能なカートを組み立てます。気に入らない商品があれば、会話の中で「りんごは有機栽培のものに変えて」と伝えるだけで調整可能です。提案を確認し、必要に応じて変更を加えながら、自分好みの買い物かごを作り上げていきます。
そして、決済も同じ画面で完結します。OpenAI Instant Checkoutという仕組みにより、ChatGPTから離れることなく支払いが可能になりました。これはChatGPT内で直接決済体験を提供する初めてのケースです。数回のタップで注文が確定すると、近隣のショッパー(買い物代行者)が店舗で商品をピックアップし、指定された住所まで配達する手配が自動的に行われます。この体験を支えているのが、Agentic Commerce Protocolという技術基盤です。「Agentic」とは、AIが人間に代わって能動的に行動することを指します。ChatGPTは単にレシピを提案するだけでなく、材料の選定、購入、配達手配まで一貫して処理するのです。
InstacartのCTO(最高技術責任者)であるクンドゥ氏は、「日常生活の最も重要な部分の一つである、家族を養うための食料品の調達に、インテリジェントでリアルタイムなサポートをもたらす」と述べています。会話だけで買い物が完了する――それは、まさにAIが現実世界に影響を与え始めた証です。
では、なぜInstacartがChatGPT内で決済まで完結する初のアプリとなり得たのでしょうか。その背景には、両社の長年にわたる信頼関係がありました。

なぜInstacartが「初」なのか――技術提携の背景と両社の関係性

ChatGPT内で直接決済まで完結するアプリとして、Instacartが最初に選ばれた理由は明確です。それは、両社の長年にわたる協力関係にあります。
Instacartは、OpenAIが開発していた「Operator」というリサーチプレビュー版に、最も早い段階から参加した企業の一つです。Operatorとは、AIが人間に代わってウェブ上のタスクを実行する技術の研究プロジェクトを指します。Instacartは実際のビジネス現場からフィードバックを提供し、技術が現実世界のニーズに応えられるか、既存の商習慣を尊重しているかを検証する役割を担ってきました。
この協力は単発のプロジェクトではありません。InstacartはOpenAI APIを継続的に活用し、自社の独自技術と組み合わせています。顧客が時間を節約し、食事のアイデアを見つけ、個々の好みや購入履歴に基づいたパーソナライズされた推奨を受け取れる体験を提供するためです。
社内での活用も進んでいます。InstacartはChatGPT Enterprise――企業向けに提供されるChatGPTのバージョンで、セキュリティやプライバシー管理が強化されたもの――を導入し、従業員がより迅速でスマートな顧客体験を構築する作業を支援しています。さらに、Codexと呼ばれるAIモデルを活用した社内コーディングエージェントも導入しており、自然言語の指示からプログラムコードを生成することで開発者の作業を補助しています。ChatGPT担当副社長のターリー氏は、「食事計画から決済まで、単一のシームレスな会話で完結できる」と述べ、「AIが有用な提案を提供し、実世界のサービスに直接接続することで、人々の日常生活における時間と労力を節約する」というビジョンを語っています。
Instacartは初期段階から技術開発に関与し、実用性を検証し、社内で多角的に活用することで、OpenAIの技術が実際のビジネス環境でどう機能するかを示してきました。今回の完全統合されたショッピング体験は、こうした積み重ねの上に成り立っています。信頼関係と技術的な検証を経て、Instacartは「初」の座を獲得したのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
InstacartとOpenAIの提携は、会話型AIが情報提供にとどまらず、実際の購買行動を支援するプラットフォームへと進化していることを示しています。ChatGPT内で食料品の選定から決済、配達手配までが完結する体験は、両社の長年にわたる協力関係と技術的な積み重ねの結果です。AIとの対話が画面の中だけでなく、日常生活に直接的な影響を与える時代が始まっています。今後、こうした統合型のサービスがどのように広がっていくのか、注目していく価値があるでしょう。

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