JIPDECとITRが「企業IT利用活動同行調査2024」の結果を発表しました!
この記事では、企業の生成AI活用状況や、活用する上での注意点について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧下さい!
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生成AIの現状の利用状況
皆さんは日本での生成AIの利用状況をご存知ですか?
現在、生成AIの使用は企業間で急速に普及しています。最新の調査によると、企業の35.0%が既に生成AIを実務に導入しており、その内15.9%は会社で構築・契約したAIを、19.1%は個人で契約したAIを利用しています。注目すべきは、従業員が個人的に契約した生成AIの方が企業が提供するAIより多く利用されている点です。さらに、34.5%の企業が生成AIの導入を進行中であるため、企業における生成AIの利用は今後更に拡大することが予想されます。
生成AIの発表が世間を賑わせてから数年が経ちますが、日本でも徐々に生成AIの活用が広がってきていることが分かりますね!
生成AIの導入と利用規定
生成AIの利用は拡大すると解説しましたが、導入に関して企業内での利用規定やガイドラインの策定が重要な課題となってきます。
調査によると、会社で構築・契約した生成AIを利用している企業の約68.6%が利用規定を設けています。しかし、個人で契約・登録した生成AIを利用している企業での利用規約やガイドライン策定は、わずか9.0%にとどまります。前セクションでは生成AIの個人契約が企業契約を上回ることに触れましたが、個人契約した生成AIを利用する企業の方が、情報漏洩リスクへの意識が低いことを示しており、企業レベルでのセキュリティとプライバシー対策の強化が早急に必要なことを表しています。また、生成AIによる機密情報の漏洩やハルシネーション(事実に基づかない情報の生成)は大きな懸念点となっています。
生成AIは便利な反面、情報漏洩やハルシネーションによって企業の信頼を落とすことにも繋がりかねないため、利用する際は慎重に使っていきましょう!
デジタルトランスフォーメーション(DX)と生成AI
これまでの解説をみていると、「リスクがあるなら生成AIを導入しないほうが良くない?」と思われた方もいるかもしれません。ですが生成AIの導入はデジタルトランスフォーメーション(以下DXとする)において、重要な役割を果たしています。
企業が取り組む「内向きのDX」では、約50.8%が業務のデジタル化・自動化によって成果を得ています。一方、「外向きのDX」においては、データに基づく営業・マーケティングの高度化や顧客体験のデジタル化に焦点を当てていますが、成果を出している企業は約28.9%にとどまっています。このことから、生成AIを導入することによりDXは促進しますが、成功させるためには内部業務の効率化だけでなく、顧客との関わりや市場ニーズへの対応も重要であることが分かります。
DXによる業務効率だけを注目するのではでなく、社外に対してどのように価値を出していくかを考える必要がありそうですね!
サイバーセキュリティーの重要性
生成AIの活用によりDXの促進が進むメリットもある反面、セキュリティー対策の意識を持つことが重要となります。
サイバーセキュリティの重要性が高まる中、約47.1%の企業がランサムウェアの感染経験を持ち、そのうち26.9%が身代金を支払っていますが、復旧できないケースも多いです。サイバー攻撃対策について「極めて優先度が高い」と答えた企業が37.5%に上り、継続的な投資を行う企業も36.7%に及んでいます。
また、内部向けと外部向けのセキュリティ対策にも積極的に投資が行われており、情報漏洩対策への意識も高まっています。
日本全体で情報漏洩対策に取り組んでいければ、安心して生成AIを活用する企業や個人が増え、日本での普及率もますます高まるかもしれません!
まとめ
いかがだったでしょうか?
生成AIの導入が急速に進む中、企業における利用規定やセキュリティの強化が不可欠なことがお分かりいただけたかと思います。内部向き、外向き両方のデジタルトランスフォーメーション(DX)において、成果を上げるためには生成AIの適切な利用が鍵です。同時に、ランサムウェアの脅威などサイバーセキュリティリスクへの対応も重要です。企業はこれらの課題を克服し、生成AIのポテンシャルを最大限に活用することが今後の競争力の鍵となるでしょう。
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