2024年、AIはあらゆる業界で活用が進んでいますが、特にファッション業界での展開に注目が集まっています。
高級ブランドを中心に、それぞれの特徴や強みを活かしながら、顧客により豊かな体験を提供するためのツールとしてAIを取り入れており、本記事では、印象的な取り組みを行うブランドの事例をご紹介します。
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伝統とテクノロジーの融合
参照:Forbes Japan
高級ブランドでは、長年培ってきた価値観を大切にしながら、新しい表現方法を模索しています。
イタリアを代表する高級カシミアブランドBRUNELLO CUCINELLI(ブルネロ・クチネリ)は7月、Eコマースサイトとは別に、生成AIを活用した特別なウェブサイトを公開しました。このサイトでは、ブランドの歴史や物語をデジタルアートで表現し、「Solomeo AI」という対話システムを通じて、ブランドについての質問に答える機能を提供しています。サイト公開後の1週間で1日あたり1万件以上のアクセスを記録し、多くの人々の関心を集めました。
また、フランス最古のファッションメゾンLANVIN(ランバン)は8月、創業者Jeanne LANVIN(ジャンヌ・ランバン)が残した4つのスポーツウェアのスケッチをAIで動的なコンテンツへと変換することで、歴史的な資料をより身近に感じられる形で紹介する試みを行いました。この取り組みは、ブランドの伝統を現代的な手法で伝える新しい可能性を示しています。
デジタルショッピングの進化
オンラインショッピングの分野では、より快適な買い物体験の実現に向けた取り組みが進んでいます。中国最大級のEコマースプラットフォームJD.comは、店舗開設を支援する仮想アシスタントや24時間体制でのライブストリーミングを可能にするアバター生成機能など、出店者の運営コストを最大50%削減できる複数のAIツールを導入し、間接的に顧客の購買体験の向上を図っています。
一方、イタリアを代表するラグジュアリーブランドGUCCI(グッチ)は、アップル社のVision Pro向けに、De Sarnoのデビューコレクション「GUCCI Ancora」の未公開映像や、フィレンツェの本社内部を3Dで探索できる機能を実装。さらに8月のアプリアップデートでは、象徴的なバッグ「Bamboo 1947」の制作工程をデジタルで体験できる機能も追加するなど、実店舗に行かなくてもブランドの世界観を深く理解できる環境づくりを進めています。
展示とショーの新しい形
ファッションの発信方法においても、デジタル技術を活用した新しい試みが始まっています。クチュールの革新性で知られるBALENCIAGA(バレンシアガ)は2024年冬コレクションのショーで、ランウェイ全体をLEDスクリーンで囲み、AIが生成した映像とファッションショーを組み合わせた空間を創出することで、従来の枠組みにとらわれない新しい表現を実現しました。
美術館での展示方法も進化を見せており、アメリカを代表する美術館The Metropolitan Museum of Art(通称:The Met)の「Sleeping Beauties: Reawakening Fashion」展では、展示品を「見る」だけでなく、AIを通じて当時の様子を「聞く」「知る」ことができる仕組みを導入。展示されているNatalie Potterのウェディングドレスについて、実在したPotterの手紙や同時代の新聞記事を基に開発されたAIとの対話を通じて、歴史的な衣装をより身近に感じられる工夫が施されています。
データ活用の最前線
顧客理解の深化に向けた取り組みも進んでいます。フランスの象徴的ラグジュアリーメゾンDIOR(ディオール)は、商品レビューやカスタマーサービスの記録、満足度調査、ライブショッピングのコメントなど、様々なチャネルからの顧客の声を収集・分析するプラットフォーム「Astra」を開発し、より正確な顧客ニーズの把握を目指しています。
また、世界的なトレンド予測企業WGSNは、従来のファッションショーやEコマースのデータに加え、TikTokなどSNSのトレンド分析も行うAIシステムを導入。最大2年先のトレンドを予測することで、ファッション業界全体の未来を見通すサービスを提供しています。
このように、ファッション業界ではAIの活用が本格化した1年になりました。今後もAIの発展に伴い、ファッションの見せ方や販売方法に変化が起こるかもしれません。数年後のファッション業界が楽しみですね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
2024年、ファッション業界でのAI活用は、顧客により豊かな体験を提供することに重点が置かれています。各ブランドは自社の特徴を活かしながら、オンラインとオフライン、デジタルとリアルを組み合わせた新しいサービスを生み出しており、これらの取り組みは、テクノロジーを活用しながらも、ファッションブランドとしての本質を守り続けようとする姿勢の表れと言えるでしょう。
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