Claude音声モードが登場!Google連携でAI秘書が現実に

ChatGPTの音声機能が話題になる中、Anthropic社がClaude AIに新たな機能を追加しました。音声で会話できるだけでなく、Googleカレンダーの予定確認やDocs検索まで音声で対応します。まるで優秀な秘書と話しているような体験が、スマートフォンで実現しました。AIとの新しい関わり方が始まります。

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音声で操る、新しいAI体験

今回のアップデートで最も印象的なのは、Claudeが音声で自然な会話を行える点です。単にテキストを読み上げるのではなく、まるで人間と話しているような感覚で対話できるのです。この音声モードは現在英語のみの対応ですが、今後数週間をかけて全てのモバイルアプリユーザーに段階的に提供される予定となっています。
音声の種類も選択可能で、「Buttery」「Airy」「Mellow」「Glassy」「Rounded」という5つのパターンが用意されています。それぞれ異なるトーンやアクセント、会話の特徴を持っており、ユーザーの好みに応じて選択できます。まるで異なる性格の秘書から選ぶような感覚でしょうか。OpenAIのChatGPTでも音声オプションは提供されていますが、Claudeも同様の選択肢を用意することで競合に対抗している形です。
本機能で特に実用的なのが、テキストと音声を途中で切り替えても会話の流れが途切れない点です。音声で話し始めて途中からタイピングに変更したり、その逆も自然に行えます。会議中は音声で、電車の中ではテキストでといった使い分けが可能になり、場面に応じた最適なコミュニケーションが実現できます。さらに音声での会話は自動的に文字起こしされ、要約も生成されます。重要なポイントを抜き出した視覚的なメモも作成されるため、長時間の音声での情報収集の後でも要点を素早く確認できるのは大きなメリットです。
音声モードでは文書や画像についても音声で質問できます。写真を見せながら「この画像について説明して」と音声で指示したり、PDF文書について音声で質問したりといった使い方が可能です。従来のテキストベースのやり取りでは手間のかかった複雑な情報のやり取りが、音声によってより直感的になりました。しかし、真の実用性を発揮するのは、これらの音声機能と外部サービスの連携です。単なる対話を超えた、より実践的な活用方法へと話を進めてみましょう。

Google連携で実現する、パーソナルAI秘書

参照:Anthropic X

ここで注目すべきは、音声モードとGoogle Workspaceとの連携機能です。Claudeは音声指示でGoogleカレンダーの予定を確認し、Gmailの内容をチェックし、Google DocsやDriveに保存された文書を検索できます。まさに音声で操作できるパーソナルアシスタントとして機能するのです。
Anthropic社が公開したプロモーション動画(上記動画)では、その威力を実感できます。ユーザーが「今日の予定を教えて」「プレゼン資料を確認して」といった音声指示を出すと、Claudeが該当する情報を検索して音声で報告する様子が紹介されています。従来であればいくつものアプリを切り替えて確認していた作業が、音声での一声で完了してしまうわけです。ただし、Google連携機能は有料プランでのみ利用可能となっています。Claude Pro(月額20ドルまたは年間214.99ドル)およびClaude Max(ユーザー1人あたり月額100ドル)の契約者のみがこの機能を使えます。一方で音声での会話機能自体は無料プランのユーザーでも利用できるのは嬉しいポイントです。
今回のアップデートでは、ウェブ検索機能も全ユーザーに開放されました。これにより無料プランでも、Claudeが最新のニュースや市場動向などリアルタイムの情報を取得して回答できるようになりました。音声でニュースについて質問すれば、インターネット上の最新情報を基に音声で回答してもらえるのです。Pro Plan以上のユーザーでは、個人の情報源(メール、カレンダーイベント、文書)とリアルタイムのウェブ検索結果を組み合わせた、より包括的で実用的な会話体験が可能になります。例えば「来週のプレゼンに使える最新の業界データはある?」といった質問に対し、個人のファイルと最新のウェブ情報の両方を参照した回答を得られるでしょう。
OpenAIのChatGPTは2023年後半から音声機能を提供し、数回のアップデートを重ねてきました。しかし、Google Workspaceとの深い連携機能は、現時点でClaudeが独自に提供する差別化ポイントとなっています。
では、こうした機能の背景にはどのような戦略があるのでしょうか。Anthropic社の音声技術への取り組みを振り返ってみましょう。

Anthropicが描く音声AIの未来図

実は、Anthropic社にとって音声技術は決して新しい分野ではありません。同社は既にAmazon Alexa+やOtter AIの文字起こしサービスにも技術を提供しており、音声処理に関する豊富な経験を蓄積してきました。今回のClaude音声モードも、これらの経験が活かされた形となっているのです。
現在の音声モードにはいくつかの制限があります。対応言語は英語のみで、利用できるのもモバイルアプリに限定されています。また、開発者向けのAPIでの提供やウェブブラウザでの利用についても、まだ対応していません。つまり現時点では、個人がスマートフォンで使う範囲での提供となっています。Claude Relations責任者のAlex Albert氏は、今回の音声機能について興味深いコメントを残しています。「音声機能の初期実装だが、すでにとても楽しく有用だと感じている」とXに投稿し、続けて「皆さんのご感想をお聞かせください。将来的により良いものにしていくために!」とユーザーからのフィードバックを求めています。この姿勢からも、今後の機能改善に対する積極的な取り組みが伺えます。
今回の音声モード導入は、先週発表されたClaude 4モデル(Claude Opus 4とClaude Sonnet 4)と合わせて考えると、同社の戦略が見えてきます。音声機能、高性能なLLM、Google Workspaceとの連携、そしてウェブ検索機能を組み合わせることで、単なるチャットボットを超えた総合的なAIアシスタントサービスを目指していると考えられます。
Anthropic社はこれまでもGoogle Workspaceとの統合や研究機能の拡張など、Claudeの機能を段階的に拡充してきました。今回の音声モード追加も、同社が長期的に進めてきた機能強化の一環です。音声でのやり取りが当たり前になる時代において、Claudeは新しいAIとの関わり方を提示したと言えるでしょう。これは、まさにテクノロジーが私たちの日常に溶け込んでいく瞬間を目撃しているのかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか?
Anthropic社のClaude音声モードは、単なる音声対話機能を超えて、私たちの日常的な情報収集や作業スタイルを変える可能性を秘めています。Google Workspaceとの連携により、スマートフォンに向かって話すだけで必要な情報を取得できる体験は、まさに近未来的なアシスタントとの対話そのものです。現在は英語のみ、モバイル限定という制限はありますが、今後の機能拡張への期待は膨らむばかりです。AIとの付き合い方が、また一つ新しい形を見せてくれました。

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