ChatGPTグループチャット機能が日本でも開始、最大20人で会話可能に!

OpenAIがChatGPTに新機能を追加しました。複数人が同じ会話空間でChatGPTと対話できる「グループチャット」です。日本を含む4つの国・地域で試験運用が始まっています。友人との旅行計画から仕事の資料作成まで、使い道は幅広いです。この新機能の仕組みと可能性を見ていきましょう。

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複数人とAIが同じ空間で会話する新しい形

参照:Open AI

グループチャット機能は、ChatGPTを使った会話に他のユーザーを招待できる仕組みです。画面右上の人物アイコンをタップしてリンクを共有すれば、最大20人まで参加できます。グループ内の誰でもそのリンクを共有して、さらに人を招き入れることが可能です。既存の会話に誰かを追加した場合、元の会話はそのまま残り、コピーが新しいグループチャットとして作成されます。初めてグループチャットを使う際には、名前とユーザー名、プロフィール写真の設定を求められます。誰が会話に参加しているのか、全員が把握できるようにするためです。グループチャットは、サイドバーに新しく設けられた専用セクションに表示され、いつでも簡単にアクセスできます。
参加者は通常のChatGPTと同じように質問を投げかけたり、ファイルをアップロードしたりできます。検索、画像・ファイルのアップロード、画像生成、音声入力といった機能も利用可能です。応答には「GPT-5.1 Auto」という仕組みが使われており、質問の内容と、応答を受け取るユーザーの契約プラン(Free、Go、Plus、Pro)に応じて最適なモデルが自動的に選ばれます。レート制限、つまり一定時間内に送れる質問数の上限は、ChatGPTが応答する時にのみ適用される点も押さえておきたいところです。ユーザー同士でメッセージをやり取りしている間は制限にカウントされず、ChatGPTからの応答は、その応答を受け取った人の制限枠を消費する仕組みになっています。
興味深いのは、ChatGPTが会話の流れを読んで自ら発言するタイミングを判断する点です。人間同士の会話が続いている時には静観し、質問が投げかけられた時に口を挟みます。もちろん、メッセージ内で「ChatGPT」とメンションすれば、いつでも応答を引き出せます。さらに、ChatGPTは絵文字でメッセージにリアクションすることもできます。参加者のプロフィール写真を参照する機能もあり、たとえばグループメンバーをモチーフにした楽しい画像を作成するよう依頼すれば、その写真を使って生成してくれます。まるで会話の空気を読む友人が加わったような感覚です。
では、どんな場面で使えるのでしょうか。友人と週末の旅行を計画する際には、ChatGPTに目的地の比較や旅程の作成、持ち物リストの提案を任せられます。全員が同じ会話を見ながら意見を出し合えるため、情報の共有がスムーズです。パートナーやルームメイトと庭のデザインを考える時や、新居に飾るアートを選ぶ時にも使えます。レストラン選びのような、全員の好みを調整しなければならない場面でも活躍するでしょう。友人同士の議論が平行線をたどった時には、ChatGPTに公平な審判役を任せることもできます。仕事や学習の場面でも使い道があります。同僚とアウトラインを作成したり、新しいテーマについて調査したりする際に、記事やメモ、質問を共有すれば、ChatGPTが情報を整理して要約してくれます。
こうした便利な機能を使う上で気になるのが、プライバシーの扱いです。

プライバシー保護と利用者のコントロール設計

グループチャットは、個人の会話とは完全に切り離されています。通常のChatGPTには、過去の会話から学習して応答に反映する「メモリ機能」がありますが、この個人的なメモリはグループチャットでは一切使用されません。逆に、グループチャットでの会話から新しいメモリが作成されることもありません。つまり、個人の情報が他の参加者に漏れる心配はないということです。OpenAIは将来的に、グループチャットでのメモリ使用をユーザーが選択できるような、より細かい管理機能の提供を検討しているとしています。
参加の仕組みも、利用者の意思を尊重する設計になっています。グループチャットに加わるには、必ず招待を受け入れる必要があります。誰かが勝手に他人をグループに追加することはできません。チャットに誰が参加しているかは全員が確認でき、いつでも退出できます。自分の意思で参加し、自分の意思で離れる。この当たり前のことが、きちんと守られています。
メンバーの管理権限も整理されています。グループの参加者は、他のメンバーを削除する権限を持ちます。ただし、グループを作成した人だけは例外で、他のメンバーが削除することはできません。作成者は自ら退出することでのみ、グループから離れられます。
18歳未満のユーザーへの配慮も盛り込まれています。グループチャットに18歳未満の人が一人でも参加すると、ChatGPTは自動的にセンシティブな内容への露出を減らすよう動作を調整します。この制限は、その人だけでなくグループ全体に適用されます。保護者や後見人は、ペアレンタルコントロールを使ってグループチャット機能を完全にオフにすることも可能です。
グループごとに、ChatGPTの応答をカスタマイズすることもできます。参加者のアイコンをタップすれば、グループ名の変更、メンバーの追加や削除、通知のミュート設定といった管理が行えます。さらに、「カスタム指示」を設定すれば、そのグループでのChatGPTの振る舞いを調整できます。より多くの背景情報を共有するよう指示したり、特定のトーンやパーソナリティで応答するよう求めたりすることが可能です。
複数人で使う新しい体験だからこそ、プライバシーと使い勝手の両立が重要になります。OpenAIはその点をしっかりと押さえた設計を選んだようです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
グループチャット機能は、ChatGPTを複数人で使う体験への第一歩です。現在は日本、ニュージーランド、韓国、台湾の4つの国・地域で、モバイルとウェブ版のFree、Go、Plus、Proプランのユーザーを対象に展開されています。OpenAIはこの試験運用を通じて利用者の使い方を観察し、フィードバックをもとに改良を重ねていくとしています。ChatGPTが個人の作業を支援する道具から、人と人をつなぐ場へと変わっていく可能性を感じさせる動きです。

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