
仕事で必要な情報は、Slack、Google Drive、メール、チケット管理ツールなど、あらゆる場所に散らばっています。それらを探し出し、つなぎ合わせるだけで何時間も費やした経験はないでしょうか。OpenAI社が発表した「会社ナレッジ」機能は、ChatGPTが代わりに社内の情報を集め、整理し、答えを出してくれます。
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複数のツールを横断して、必要な情報を一度に集める仕組み

会社ナレッジ機能を使うには、メッセージ入力欄の下にある「社内知識」をタップします。初回利用時に業務用アプリを接続すれば、その後はChatGPTが自動的に複数のツールを横断して情報を探し出してくれます。対応しているのは、Slack、SharePoint、Google Drive、GitHub、HubSpot、Intercom、Linearなど、日常的に使うツールばかりです。今週にはAsana、GitLab Issues、ClickUpなどへの対応も追加されました。
機能の核となっているのは、GPT-5をベースにしたモデルです。複数のソースを同時に検索し、それぞれから関連する情報を引き出して、ひとつの回答にまとめてくれます。たとえば、明日クライアントとの通話が予定されているとしましょう。「明日のクライアント通話用のブリーフィングを作って」と依頼すれば、ChatGPTはSlackのアカウント専用チャンネルから最近のやり取りを、メールからクライアントとの重要なやり取りを、Google Docsから前回の通話メモを、Intercomからサポートチケットのエスカレーション情報を集めて、ひとつのブリーフィング資料にまとめます。作業中、サイドバーにはChatGPTが何を参照しているかがリアルタイムで表示されます。完了すると、回答の根拠となったすべてのソースと、そこから引用された具体的な部分が明示されるため、引用をクリックすればすぐに元の資料を開いて確認できます。情報の出所が明確だからこそ、回答を信頼して次の行動に移れるのです。
もうひとつ重要なのは、既存の権限設定がそのまま反映される点です。ChatGPTがアクセスできるのは、各ユーザーがすでに閲覧を許可されている情報だけで、チームメンバーが見られないファイルには、ChatGPTもアクセスしません。EnterpriseおよびEdu版では、管理者がワークスペース全体で接続アプリへのアクセスを管理でき、カスタムロールやグループレベルの権限設定も可能です。OpenAI社はユーザーのデータを学習に使用せず、すべてのデータは業界標準の暗号化で保護されます。
では、この仕組みが実際の業務でどんな力を発揮するのか、もう少し深く見ていきましょう。
曖昧な質問にも対応できる理由──矛盾を整理し、時系列で情報を追う能力

会社ナレッジ機能は、単に情報を集めるだけではありません。複数回の検索を実行しながら、矛盾する情報を整理し、状況を正確に把握してくれます。たとえば、「来年の会社目標についてどのような結論に至ったか?」と尋ねたとします。もしチーム内で意見が分かれていたり、まだ決定が下されていなかったりする場合、ChatGPTはそれぞれの視点を拾い上げ、議論された内容を要約します。異なる立場の意見も明示されるため、次にチームで話し合うべきポイントが自然と見えてくるのです。
同じ質問でも、求める答えの深さは状況によって変わります。「モバイルローンチに関する顧客フィードバックのレポートを作成して」と依頼した場合、ChatGPTは感想の要約だけでは終わりません。関連するサポートチケット、実際の顧客からの引用、さらには次に取るべきステップの提案まで含めた、包括的なレポートを作成します。情報が複数のツールに散らばっていても、それらをつなぎ合わせて全体像を描き出してくれるのです。
時系列に基づく情報の検索にも対応しています。検索しながら思考し、日付フィルターを適用できるため、「当社の業績について簡単に最新情報を教えて」と尋ねれば、複数のSlackチャンネル、Google Docs、Google Sheetsから情報を取得し、最新性と品質でソースをランク付けして、現在の状況を教えてくれます。逆に、「Q1の当社の業績を振り返って」のように、特定の時点の情報を追跡することも可能で、過去のファイルやメッセージを自分で掘り返す手間が省けます。
活用範囲は幅広く、「経費報告書の提出方法は?」といった単純な質問への回答を超えて、業務のコンテキストを理解した上で役立ちます。キャンペーン終了後に「パフォーマンスサマリーを作成して」と依頼すれば、HubSpotから関連する連絡先や取引を、Google Docsからブリーフや事後分析メモを、メールスレッドからハイライトを集めてレポートを作成してくれます。
情報を探す時間を減らし、その情報を使って考え、行動する時間を増やす──会社ナレッジ機能が目指しているのは、そんな働き方なのです。
まとめ

いかがだったでしょうか?
会社ナレッジ機能は、散らばった情報を自動的に集め、整理し、答えを出してくれます。現時点では手動選択が必要で、一部機能との併用に制限がありますが、OpenAI社は今後数か月以内に全機能との統合と対応ツールの拡大を予定しています。会社ナレッジ機能はChatGPT Business、Enterprise、Eduで利用できます。詳細はOpenAI社の公式サイトで確認できます。
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