
OpenAIがChatGPTに新しい機能を追加しました。それは「アプリ」です。これまでのChatGPTは質問に答えるだけでしたが、今回のアップデートで会話の流れの中でSpotifyやCanvaといった外部サービスを直接使えるようになります。AIとの付き合い方が、これから大きく変わっていきます。
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会話の中で現れる、新しいアプリ体験

どういうことか、具体例で見てみましょう。
ChatGPTで「Spotify、金曜日のパーティー用のプレイリストを作って」と話しかけると、ChatGPTが自動的にSpotifyアプリを呼び出します。そのまま会話を続けながら曲の選定やプレイリストの編集ができるので、いちいちアプリを切り替える必要がありません。初めてアプリを使う際には、どのようなデータが共有されるかの確認画面が表示されます。面白いのは、ChatGPT側からアプリを提案してくれることもある点です。たとえば新しい家を買う話をしていると、Zillowアプリが提案として表示されます。そのままChatGPT内のインタラクティブな地図上で予算に合った物件を閲覧できるため、わざわざブラウザを開く手間もかかりません。
さらに注目すべきは、会話とインタラクティブな操作が自然に混ざり合う点です。Canvaを使ってスライドを作る場合、アウトラインをChatGPTと一緒に考えてから「これをスライドにして」と頼めば、Canvaがスライドデッキに変換してくれます。Courseraで動画を見ながら分からない部分をその場でChatGPTに質問することもできるので、学びながら理解を深めていく体験が生まれます。
従来のアプリは、自分で開いて操作する必要がありました。しかしChatGPTのアプリは会話の文脈を理解して、必要なタイミングで自然に現れます。本日から利用できる初期パートナーは、Booking.com、Canva、Coursera、Figma、Expedia、Spotify、Zillowの7社です。現時点ではEU域外のFree、Go、Plus、Proプランのログインユーザーが対象で、各サービスが提供されている市場から順次展開されています。
では、こうした体験を実現している仕組みは何なのでしょうか。
誰でも作れるアプリと、広がる可能性

OpenAIは本日、Apps SDKのプレビュー版を公開しました。SDKとは「Software Development Kit」の略で、アプリを作るための開発ツール一式のことです。つまり、今日から誰でもChatGPT用のアプリを作れるようになったということです。
Apps SDKのベースになっているのが、Model Context Protocol(MCP)という仕組みです。MCPはChatGPTと外部のツールやデータをつなぐための共通ルールで、オープンスタンダード(公開された共通規格)として提供されています。Apps SDKはこのMCPを拡張し、開発者がアプリの見た目や動作のロジックを自由に設計できるようにしました。しかもオープンソースとして公開されているため、この標準を採用すればChatGPT以外の環境でも同じアプリが動く可能性があります。
開発者にとって魅力的なのは、自社のバックエンドシステムに直接接続できる点です。既存の顧客がログインしたり、有料機能にアクセスしたりする仕組みも組み込めるため、既存のビジネスとの連携がスムーズに進められます。OpenAIは開発者向けにデザインガイドラインやサンプルコードのリポジトリを公開しており、開発したアプリはChatGPTの開発者モードでテストできます。もちろん、安全性とプライバシーへの配慮も欠かせません。ChatGPT内のすべてのアプリは、OpenAIの利用ポリシーに従い、すべての視聴者に適切な内容である必要があります。開発者は明確なプライバシーポリシーを用意し、必要最小限のデータのみを収集することが求められます。年内には、各アプリがどのデータカテゴリを使えるかをユーザーが細かく制御できる機能も追加される予定です。
今年後半には、アプリの審査と公開のための申請受付が始まります。それに合わせて専用ディレクトリも登場し、ユーザーはそこでアプリを検索・閲覧できるようになります。開発者ガイドラインの基準を満たせばディレクトリに掲載され、デザインや機能性が優れたアプリは、ディレクトリや会話の中で目立つ位置に表示される可能性があります。
開発者にとってもう一つ気になるのが、収益化の仕組みでしょう。これについても近日中に詳細が発表される予定です。OpenAIは「Agentic Commerce Protocol」という、ChatGPT内で即座に決済ができるオープンスタンダードにも対応するとしています。年内にはさらに11のパートナー企業がアプリを公開し、ChatGPT Business、Enterprise、Eduといった法人向けプランにもアプリ機能が展開される計画です。
8億人を超えるChatGPTユーザーに届けられるという点は、開発者にとって大きな魅力となるでしょう。アプリのエコシステムがどのように成長していくのか、これからが楽しみです。
まとめ

いかがだったでしょうか?
ChatGPTのアプリ機能は、AIとの関わり方を静かに変えていきます。質問して答えを得るだけでなく、会話しながら実際に何かを作り、探し、学ぶ。そんな使い方が当たり前になっていくでしょう。開発者にとっても新しい場が生まれました。これからどんなアプリが登場するのか、楽しみに待ちたいと思います。
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