MetaのAIポリシーに反発!急成長するアーティスト向けソーシャルアプリ「Cara」

MetaのAIポリシーに対する反発を背景に、アーティストのための新しいソーシャルアプリ「Cara」が急速に成長しています。
本記事では、アーティストがMetaに対して抱く不満と、Caraの特徴、Jingna Zhangの取り組みとCaraの未来について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

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MetaのAIポリシーとアーティストの反発

冒頭でも紹介しましたが、「Cara」は現在急成長を遂げています。Caraの特徴については後ほど紹介しますが、ここではCaraがなぜ1週間でユーザー数が4万人から65万人まで増えたのかの理由を説明したいと思います。
大きな要因としては、Metaに対するアーティストの不満です。MetaはInstagramの公開投稿を使用して生成AIシステムをトレーニングしていますが、これに対して多くのアーティストが強い反発を示しています。特に問題となっているのは、ヨーロッパのユーザーのみがGDPR法によって、Metaの生成AIシステムのトレーニングデータとして使用されることをオプトアウト(利用停止)できるという点です。その他の地域のユーザーは、自分の作品が無断でAIトレーニングに使用されることを防ぐ手段がほとんどありません。著名な写真家でありCaraの創設者でもあるJingna Zhangは、「AIをこれほど押し付けておいて、オプトアウトの手間を増やすことで、アーティストたちの怒りが増幅される」と指摘しています。これにより、アーティストたちは限界に達し、Metaのプラットフォームから離れる動きが広がっています。こうした背景が、アーティスト運営の反AIプラットフォーム「Cara」への大量移行を促し、急速なユーザー増加をもたらしたのです。オプトアウトの基準が国によって違うのは問題ですね。
これらの背景を踏まえ、次セクションではCaraの特徴について説明していこうと思います!

Caraの特徴とアーティストにとっての利点

Caraは、Webアプリとモバイルアプリの両方を備えた、アーティスト向けのソーシャルプラットフォームです。InstagramとX(旧Twitter)を組み合わせたような機能を持ち、アーティストはプロフィールにポートフォリオをホスト、またはタイムラインに投稿することで近況や作品を共有できます。Caraの最大の特徴は、アーティストが作品を投稿してもAIのトレーニングデータとして使用されるリスクがないことです。また、また、Caraはシカゴ大学のGlazeプロジェクトと提携しています。Glazeは、アーティストが自分の作品に特殊なフィルターをかけることで、AIがその作品を無断で使用するのを防ぐ技術です。このフィルターを適用することで、アーティストは自分の作品がAIによって不正に利用されるリスクを減らすことができます。さらに、アーティスト主導の会社Spawning AIも支援しており、アーティストが自分の作品をAIのデータセットから削除するためのAPIを提供しています。これにより、Caraはアーティストにとって安全で信頼できるプラットフォームとなっています。
アーティストにとって「作品は命」という言葉を耳にすることがありますが、Caraの技術は言葉のとおり、アーティストの命を守ることにつながっていると著者は考えます。

Jingna Zhangの取り組みとCaraの未来

ここまでなぜCaraがアーティストに支援されるかを説明してきましたが、ユーザーが増加した理由はCaraの機能だけではなく、創設者であるJingna Zhangの影響も大きいと考えます。以下に、Jingna Zhangの取り組みと、今後Caraがどのように成長していくかを説明していきます。
Jingna Zhangは、著名な写真家であり、アーティストの権利を守るために積極的に活動しています。彼女はGoogleやStability AI、Midjourney、DeviantArt、Runway AIに対する訴訟を起こし、無断で使用された作品の著作権を守るために戦っています。また、彼女の取り組みはCaraの成長に大きく貢献しており、アーティストが安心して作品を共有できるプラットフォームを提供しています。Caraは2022年後半に設立され、自己資金で運営されていますが、それゆえに急激なユーザー増加によって課題も生じています。たとえば、ある週にVercelのウェブホスティングサービスの使用料金が96,280ドルに達し、これに対処する必要がありました。Zhangがこの問題についてXに投稿したところ、Vercelのプロダクトバイスプレジデントから連絡があり、対応策を協議しています。Zhangと彼女のチームは、この高額請求問題にも対応しつつ、Caraの成長を続けるために努力しています。Zhangは「製品を作るのは芸術を作るようなもの」と述べ、アーティストのための安全で支援的な環境を築くことに尽力しています。彼女のリーダーシップとコミュニティの支援により、Caraはアーティストにとって安全で信頼できるプラットフォームとしての地位を固めようとしています!
Caraは技術だけでなく創業者の行動力や想いの強さによってここまで発展してきたと感じます。今後もJingna Zhangの活動からは目を離せませんね!

まとめ

いかがだったでしょうか?
Caraの急成長の背景には、MetaのAIポリシーに対するアーティストの反発がありました。AIは何でも生成できる便利機能であると思われがちですが、ネットに掲載されている情報を学習して作られているものが多いため、知らず知らずのうちにアーティストの作品を無断で使っている可能性もあります。そのため、AIを使用する私たちがアーティストの権利を侵害しないためにも、AIガイドラインを調べて正しく使用していきましょう!

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