AIの開発企業Anthropicが、AIモデル「Claude」に新機能「Computer Use」を追加しました。この機能により、AIがスクリーンショットを介して画面を認識し、人間のようにコンピューターを操作できるようになりました。
本記事では「Computer Use」について詳しく説明していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
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「Computer Use」の機能と特徴
参照:Anthropic
Computer Useは、AIがコンピューターを操作できるようにする新機能です。ただし、一般のユーザーが直接使えるものではなく、開発者向けのAPI機能として提供されています。AIがコンピューターを操作するには、画面の認識やマウス・キーボード操作を可能にする特別なツールが必要で、これらは開発者が実装する必要があります。実装が完了すると、AIは人間さながらにPCの画面を見ながら、クリックやタイピングといった基本的な操作ができるようになります。
従来の業務自動化ソフトウェアであるRPAは、あらかじめ設定された作業手順に従って動作する必要がありました。しかしComputer Useは、画面の状況を理解しながら必要な操作を判断できます。例えば、顧客情報の入力作業では、必要なデータがどこにあるかを認識し、複数のシステムを行き来しながら情報を収集・入力することができます。この機能の特徴的な点は、複数のソフトウェアを組み合わせた作業に対応できることです。具体例を挙げると、スプレッドシートでのデータ分析中に情報が不足していることを認識した場合、自動的に顧客管理システム(CRM)から必要なデータを探し出し、それを補完することができます。また、データの入力や更新、分析といった一連の作業を、人間の指示がなくても状況に応じて実行できます。
ただし、現時点では課題も残されています。画面のスクロールやズームといった、人間にとっては簡単な細かな操作が苦手なほか、高速な操作が必要な作業には向いていません。これは、AIが画面の変化を常に正確に捉える必要があるためです。また、複雑な判断が必要な場合や、システムの反応が遅い場合には、正確な操作が難しくなる可能性もあります。
スクリーンショットから作業を自動で行い、さらに不足の情報を補填してくれるのであれば、定型業務は全てスクショで済みそうですね。Claudeの発表にはいつも驚かされます!
企業での具体的な活用方法
Computer Use機能の導入企業では、すでに具体的な成果が表れ始めています。
ソフトウェア開発企業のGitLabでは、システムの開発環境から本番環境への移行作業(デプロイメント)やテストなど、複数のステップを要する作業の自動化に活用しており、推論能力が10%向上したことが報告されています。
コーディングプラットフォームを提供するReplitでは、アプリケーション開発中の検証作業に活用しています。従来は開発者が手動で行っていた動作確認や不具合のチェックを自動化することで、開発プロセスにおけるテスト工程の大幅な効率化を実現しました。
デザインプラットフォームのCanvaでは、デザイン制作工程での活用を進めています。複数のデザインツールを使用する作業において、ツール間のデータ移動や設定の調整を自動化することで、特に定型的なデザイン作業における作業時間の短縮に成功しています。
大手企業もすでに導入を始めているようですね。利用方法を見ていると、テストや不具合チェック、定型作業など、人がやらなくても良い仕事を自動化することに使っているようです。これらの企業の利用方法を参考にし、自社の業務で不必要な業務をAIで見直してみても良いかもしれません!
セキュリティ対策と今後の展望
セキュリティ面では、政府機関のウェブサイトなど機密性の高いサイトへのアクセスを防ぐ仕組みが実装されており、AIの動作を監視する分類器が不適切な操作や誤用を検知した場合は即座に動作を停止します。また、顧客データの取り扱いについても、プライバシーと機密性を保護するための対策が講じられています。現在、この機能はAPIを通じた限定的なパブリックベータ版として提供され、開発者は管理された環境での機能テストと段階的な実装が可能となっています。Anthropicでは、機能の本格展開に向けて、セキュリティ面での検証と改善を継続的に行っています。
今後の活用分野として、医療分野における電子カルテの操作や、法務分野での契約書レビューなど、複数のシステムを使用する業務への応用が期待されています。ただし、現時点ではAIにとって難しい操作も存在するため、重要度の高い業務では人間による監督が推奨されています。
今後はAIで自動化できる業務を見極め、人間でなければできない業務に注力することで、企業の生産性を高められる可能性があります。AIと共存できるように、最新情報は定期的にインプットしていきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
Anthropicが開発したComputer Use機能は、AIによるコンピューター操作の新たな可能性を示しています。実際の企業導入事例から、複数のシステムを横断する作業の自動化による業務効率の向上が確認されており、セキュリティ面での対策も整備されています。今後は医療や法務など、さらに幅広い分野での活用が見込まれます。
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