書籍「その仕事AIエージェントがやっておきました。」が示すAI時代のキャリア戦略!

はじめに

ChatGPTの登場後、AI技術を活用した業務改革に取り組む企業が増えいてきています。
その中で特に注目されるのは、ユーザーからの指示を詳細に受けなくても自発的にタスクを遂行する「AIエージェント」の仕組みです。
これは、まるでSF映画のような先進的なAI技術が現実のものとなり、実際に適用され始めている状況です。
この記事では、書籍「その仕事AIエージェントがやっておきました。」を読んでみて各章で印象に残った箇所やAIエージェントが我々の仕事に与える影響を深堀りします。
加えて、AIに関する専門知識がない読者でも理解しやすいように、AIの技術的側面を分かりやすく説明していきます。
業務の効率化を図りたいビジネスパーソンにとって必読の内容となっておりますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

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第1章 あなたの仕事がAIエージェントで変わる

・新人不要,AIエージェントが研修なしで即戦力になる
・人間と同じ仕事の進め方をするAIエージェント
・自社データベースとの接続によって生まれる競争力
・AIエージェントと人間との協働
・AIエージェント以降の人間の役割

第1章の各セクション見出しを引用

本書の説明に入る前にまずは2023年を簡単に振り返ってみます。
2023年はAIが爆発的な進化を遂げ、流行語大賞は「生成AI」がノミネートされました。
中でもOpenAI社の「ChatGPT」の進化が凄まじく、ユーザー数は最速で1億人を突破し、多くのユーザーが仕事やプライベートで使用している方が多いかと思います。
ChatGPT以外にもMidjouneyなどの画像生成AI、Runwayなどの動画生成AI、Sunoなどの音楽生成AIなど様々なツールが進化した1年でもあったと思います。
2024年も生成AIの進化が加速すると予想されており、仕事のやり方や考え方が大きく変わる1年になるかもしれません。

皆さんが2023年に生成AIの急速な進化を目の当たりにして、こんな疑問が浮かんだことはないでしょうか?
それは「AIが人間の仕事を数年後に奪うのではないか?」という疑問です。
このテーマは頻繁に話題になりますが、実際に2023年に主要企業の7割が生成AIを用いて業務効率を図る計画や、すでに海外ではGoogleやMicrosoftのエンジニア数万人が解雇されるということも起きています。

そんな中、本書では本格的にAIが人間の仕事を奪うのであれば、それは「AIエージェント」によってさらに加速するのではないかと著者は述べています。
2章でも解説しますが、AIエージェントとはざっくり説明すると人間が細かな説明をしなくても、AIが自らがやるべきことを考えて、様々なツールを活用しながらタスクをこなしていく仕組みのことです。
以下にわかりやすい図を載せておきます。

AIエージェントこそ皆さんが想像するAIなのではないでしょうか?
このようにAIエージェントが進化すると働き方に大きな変化が生まれます。まだまだ先の未来の話だと思う方は多いかもしれませんが、直近数年後には今の常識が覆る可能性もあることをこのセクションでは知っていただければと思います。

Midjouneyはこちらの記事で詳しく解説しています!
Midjourneyの使い方と活用事例を徹底解説!
https://staffing.archetyp.jp/magazine/midjourney/

Midjourneyの新機能!Style Tunerの使い方を解説
https://staffing.archetyp.jp/magazine/midjourney-style-tuner/

Runwayはこちらの記事で詳しく解説しています!
Runway Gen-2: テキストから動画へ、クリエイティブな表現の新次元!
https://staffing.archetyp.jp/magazine/runway-gen-2/

Runway Gen-2の新機能「Motion Brush」の使い方を解説!
https://staffing.archetyp.jp/magazine/runway-gen-2-motion-brush/

Sunoはこちらの記事で詳しく解説しています!
テキストから音楽を生成できる「Suno」の使い方を解説!
https://staffing.archetyp.jp/magazine/suno-ai/

第2章 AIエージェントとは何か

・チャット型としての「ChatGPT」
・「指示待ち」チャット型AIの限界
・チャット型AIの課題を解決するAIエージェント
・なぜ大規模言語モデルをベースにするのか
・AIエージェントブームの火付け役「AutoGPT」
・第二の火付け役となった「BabyAGI」
・複数のAIエージェントによる社会シミュレーション「Generative Agents」
・AIエージェントが経営するソフトウェア開発会社「ChatDev」

第2章の各セクション見出しを引用

AIエージェントとは人間がAIに細かな指示を与えるのではなく、自身で何をするべきかを考えて行動するのが大きな特徴です。
2023年に利用者が爆発的に増加したChatGPTが指示待ちだとすると、AIエージェントは自律型だといえます。
ChatGPTは手軽に質問することができ、便利な反面、複雑な業務や出力を細かく分解したいときはなどは、長文で考えられたプロンプトを作成する必要があります。
細かな指示をするためにはプロンプトエンジニアリングの知識が必要になるため初心者には難しい印象があります。
そこを複雑な指示なしでAIエージェントが自ら考えてくれるようになれば、業務のやり方が大きく変化することが予想されます。
研究ではAIエージェント同士をコラボレーションさせることで、ソフトウェア開発もできるという研究結果も発表されています。

このセクションではそんなAIエージェントブームの火付け役になったエージェント2つを紹介します。
1つ目はAutoGPTです。

公式サイトはこちら
https://autogpt.net/

AutoGPTはビデオゲーム会社のSignificant Gravitas Ltd.の創設者、トーラン・ブルース・リチャーズ氏が開発したAIエージェントです。
AutoGPTはゴールを与えるだけでAI自らが道筋を考え、調べ、出力し、ゴールを達成するように動作し続けるようにプログラムされています。
例えば、「今月アクセスが集まっているAIに関する記事をピックアップしてシートにまとめてください」などと投げかけるだけで自動で作業を行ってくれます。
ただし実験的な試みでもあるため、成果物の品質は保証されていないため人間の目でチェックする必要があります。

2つ目はBabyAGIです。

GitHubはこちら
https://github.com/yoheinakajima/babyagi

BabyAGIはヨウヘイ・ナカジマ氏によって開発されました。
BabyAGIは指示を与えてゴールを目指すAutoGPTと違い、ゴールから逆算してタスクを分解し動作していくことが特徴です。
細かな実行までの方法は今回は解説しませんがざっくり以下の手順で実行させることができます。

1 Pythonをインストール

2 VScodeをインストール

3 BabyAGIプログラムをインストール

4 OpenAI APIキー取得

5 Pinecone APIキー取得

6 BabyAGIへAPIキー設定反映

このように、すでにAIエージェントは作成されており、今後さらに精度が高まることが予想されています。

第3章 AIエージェントの仕組み

・AIエージェントを構成する4つの要素
・それぞれの要素はどのように相互作用するのか
・個性(Profile):AIエージェントのキャラ付け
・記憶(Memory):AIエージェントの頭の中
・計画(Planning):AIエージェントの戦略的思考
・行動(Action):AIエージェントの道具箱

第3章の各セクション見出しを引用

AIエージェントは4つの要素で構成されています。
それは、「個性」「記憶」「計画」「行動」です。それでは1つずつ深堀していきます。

1 個性
個性は性別、年齢、性格、職業などの基本情報を表しています。
個性を与える理由としては「あなたは〇〇です」という前提となる役割を与えることで、一貫性のある振る舞いをしてくれるのがメリットしてあります。
例えば「あなたはwebエンジニアです」「あなたはグラッフィックデザイナーです」など。

2 記憶
記憶は文字通り、AIが文章を記憶する能力です。
記憶する能力がなければ、今起きていることなのか、過去のことなのかなどの文脈的な判断ができずに会話が成り立たない現象が起きてしまうので記憶の要素はとても大切になります。

3 計画
計画はAIエージェントがタスクを達成するためにどのようなステップを踏めば良いかを決定する要素です。これは人間と似ており、やるべきことをの棚卸しをしてくれます。

4 行動
AIエージェントが取ることができる行動を表す要素となっています。
この行動(コード生成、ファイル読み込み、画像生成など)のバリエーションが多いほど、多様な業務を対応できるようになります。

このようにAIエージェントは4つの機能で構成されており、それぞれの要素が相互しあい、動作しています。
さらに詳しい内容はぜひ本書を読んでみて下さい。
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第4章 AIエージェントを体験する

・自動的なリサーチを支援してくれる「Cognosys」
・顧客調査を自動化する「aomni」

第4章の各セクション見出しを引用

最後のセクションではより理解を深めるために2つのAIエージェントを実際に使用してみます。

1つ目はCongnosysです。

公式サイトはこちら
https://www.cognosys.ai/

Congnosysは2023年4月にベータ版として公開されたAIエージェントでより簡単に扱えることを目指したプラットフォームです。
機能としてはChatGPTと似ており、webブラウジング機能やコード生成機能、アップロードしたファイルを元に回答をしてもらうことも可能です。

今回は実際にCongnosysに「現在の生AI市場の動向を教えてください。」と指示したところ以下の回答が返ってきました。

ChatGPTのように回答してくれました。また、ソースも一緒に提供してくれました。
回答だけでなく様々なアプリとの統合も可能です。

2つ目はaomniです。

公式サイトはこちら
https://www.aomni.com/

aomniは顧客営業支援に特化したAIエージェントです。
個人が顧客営業支援を実際にやろうとした場合、まずは顧客の会社をリサーチしてヒヤリングを行い、課題を洗い出すといったようにかなりの時間がかかってしまいます。
しかし、aomniを使用すると顧客リードに対して自動で課題をリサーチし、営業資料を作成するフローを自動化してくれます。

このようにAIエージェントは従来までの時間がかかっていた業務を効率化させることが可能になります。
ぜひみなさんもAIツールを使いこなしていきましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は「AIエージェント」について解説しました。
冒頭でも述べましたが、AIエージェントによって今後仕事のあり方、やり方が大きく変わるかもしれません。私は変化が起きてからAIを触る、学ぶでは遅いと考えており、時代に乗り遅れると企業の存続の危機になると思っています。
AIの歴史は厳密には1950年代から続いており比較的長いですが、ChatGPTなどの誰でも直感的に操作できるAIが誕生したのはまだ1年と少し前です。ですので今からでもAIに関する情報をキャッチアップしていき、自身の成長、キャリアアップにも繋げていきましょう!
引き続き、AIに関する記事はアップしていきますのでチェックしてみてください。

今回紹介しきれなかった内容も本書に多数ありますのでぜひ読んでみてください!特に3章は必見の内容となっています。
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