
Adobe Photoshopが38年の歴史を経て、初めてiPhone向けの本格アプリとして無料で登場しました。世界のクリエイティブプロフェッショナルの90%以上が利用する定番ソフトがポケットに入る時代に。Android版も年内に提供予定で、クリエイターの制作環境は大きく変わりそうです。
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モバイルに最適化されたプロ仕様の編集ツール

参照:Adobe
Adobeが提供する新しいiPhone版Photoshopは、単なる簡易版ではなく、デスクトップ版の核となる機能を多数搭載しています。レイヤリング、マスキング、タップセレクト、スポット修復ブラシといった基本ツールに加え、モバイル操作に特化した直感的なインターフェースが採用され、スマートフォンという小さな画面でも本格的な編集が可能になりました。
利用料金体系は基本機能が無料で使える形を採用しており、誰でも気軽に高度な画像編集を始められます。異なるデバイス間(iPhoneからパソコンなど)でのファイル共有や編集作業の引き継ぎを行いたい場合は月額7.99ドル(約1,200円)または年間69.99ドル(約10,500円)のプレミアムプランが必要ですが、現在のPhotoshopやCreative Cloud加入者は追加費用なしで利用可能なため、既存ユーザーにとっても嬉しいアップデートとなっています。
特筆すべきは、モバイル画面のサイズを考慮した操作性の向上です。選択ツールとタッチターゲットは小さな画面でも正確に操作できるよう最適化されており、タップ一つでオブジェクトを分離できる機能は時間効率を高めます。「Object Select」機能は人物や動物、物体を自動で識別し、編集プロセスをスムーズに進められるよう支援。操作画面は親指の届く範囲に主要ツールが配置され、視覚的な乱雑さを排除したクリーンなレイアウトで、初めて使う方でも迷わず操作できるよう工夫されています。
このアプリはAdobe Express、Adobe Fresco、Adobe Lightroomといった他のAdobeツールとのシームレスな連携も実現。タイポグラフィ機能では20,000以上のフォントが利用でき、カスタムフォントの読み込みも可能です。プレミアムプランに進むとMagic Wand、Clone Stamp、Content-Aware Fillに応じた塗りつぶしといった高度な編集機能も使えるようになり、より複雑な作業にも対応できます。そして、これらの基本機能の上に構築された最も注目すべき機能が、次に紹介するFirefly AI技術なのです。
Firefly AIがもたらす画像編集の新たな可能性

参照:Adobe
モバイル版Photoshopの最大の魅力は、Adobeの最新生成AI「Firefly」を搭載していることでしょう。この技術により、「Generative Fill」や「Generative Expand」といった機能が実現し、これまで専門的なスキルと時間を要していた複雑な編集作業が驚くほど簡単になりました。思い描いたビジュアルを言葉で指示するだけで、AIが理解して画像を生成・編集してくれるのです。
Adobeが公開した実例を見ると、その実力が一目瞭然です。犬の写真からリードやスマートフォンといった不要な要素を取り除くと、AIが自動的に背景と自然に調和する画像を生成(上記画像)。別の例では、2人の写真から手や影を「Remove Tool」で除去し、わずか数タップで洗練された構図を作成しています。また数回のタップで背景からテニスラケットを正確に分離したり、写真に巨大な花などの要素を合成したりするデモも紹介され、クリエイターの想像力を解放する可能性を感じさせます。
FireflyのAIモデルは、競合他社の生成AIツールと比較して大きな強みを持っています。Midjourney、DALL·E、Krea AIなどの他のAIツールと異なり、FireflyはライセンスされたAdobe Stockの素材とパブリックドメインのコンテンツのみで学習されているのです。これにより、生成された画像を商業目的で使用しても著作権の懸念がなく、特にビジネスでの活用を考えるユーザーにとって大きな安心材料となります。クリエイティブなアイデアを即座に形にできるだけでなく、それを安心して仕事に活用できる点は、フリーランスや個人事業主にとって特に価値があるでしょう。
Photoshop Mobile and Webでは、デバイス間を移動しても作業の進捗を失わないシームレスな連携も実現しています。電車の中でスマートフォンで始めた作業をオフィスでデスクトップで続行するなど、場所を選ばない柔軟なワークフローが可能に。ただし、iOSアプリで作成したファイルをウェブブラウザで編集するには、Creative Cloudの加入が必要となる点には注意が必要です。
Adobeのデジタルメディア部門上級副社長であるアシュリー・スティル氏は、「Photoshopをモバイルに提供し、そのデザイン機能をより身近で直感的にすることに興奮している」と語っています。企業チームにとっては、デザイナーやマーケターがどこからでも迅速な編集やビジュアル作成ができるようになり、クリエイティブな仕事の幅が大きく広がることでしょう!
まとめ

いかがだったでしょうか?
Adobeのこの動きは、プロのデザイナーからビジネスユーザー、趣味で写真編集を楽しむ人まで幅広い層に新たな可能性をもたらします。スマートフォン一台でプロ級の編集が可能になり、Firefly AIの力を借りれば、誰でも簡単に質の高い画像制作ができる時代の扉が開かれました。年内にはAndroid版も登場する予定で、クリエイティブな表現の民主化がさらに一歩前進することでしょう。手のひらサイズのキャンバスで、あなたの創造性はどこまで広がるでしょうか。
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