Webディレクター必読!デザイナーの力を最大限に引き出すコツ

「デザイナーにWeb制作を依頼しても、想像していたのと違うものが納品された」と困った経験はないでしょうか。

もしかすると、デザイナーに指示を出すディレクション方法に問題があるかもしれません。そこで今回は、デザイナーの力を引き出す「ディレクションのコツ」を紹介します。


ディレクターに必要な2つの能力

1. スケジュール管理やコミュニケーション能力

ディレクターはプロジェクトの監督・指揮・管理が主な役割です。

「スケジュールが間に合わない」「どんなイメージで制作したらよいのかわからない」と相談された経験はないでしょうか。

クライアントとデザイナー間のスケジュール管理や、デザインの認識の相違を防ぐコミュニケーション能力が必要です。

2. 制作に必要な専門知識

制作コンテンツのことが何もわからなければ、的確な指示を出せません。技術的に不可能な指示を出してしまったり、適切でないスケジュールを引いてしまったりする可能性もあります。

例えば、SEO対策やコーティング知識のことです。

専門スタッフ並みの知識・技術を得る必要はありませんが、最低限の専門用語に精通しておく必要があります。


デザイナーに最適なディレクションのコツ

コンテンツイメージを資料で共有する

デザイナーとの打ち合わせで「サイトの目的は〜で」「ターゲット層は〜で」「やっぱりコンセプトはこっちにしようかな」など、思いつきの「言葉」で指示していないでしょうか。これでは何が正しい情報なのか把握できず、認識の相違が起こる可能性があります。クライアントからの情報を文字で書き出し、コンセプトやターゲット、全体のイメージを明確にする資料を作成しましょう

資料にすることで、制作に関わる人の認識を共通化できます。

デザインイメージを的確に伝える

「かっこよく、いい感じに作って」「女の子が好きそうなかわいい感じ」「とにかくドーンとインパクトのある感じで」、このような指示を出した経験はないでしょうか。これでは受け取り手によって、まったく別のイメージを想像してしまいます。イメージに近い参考デザインやサイトを用意しましょう

わかりやすく伝えるコツとしては「全体は黒を基調にした、このサイトみたいなかっこいいイメージ」「タイトル部分は、このサイトのこのイメージでかわいい感じ」「このデザインみたいに写真メインでレイアウトしてください」など具体的なイメージを伴う指示です。また、レイアウト指示がある場合はラフイメージを作成し、写真の配置や文字組みの指定、サイトイメージを共有しましょう。何を参考にするのか細かく指示することにより、お互いの認識の相違を防ぐことができます。

デザイナーに意見を聞く

全てのことをただ指示するだけでは、良いコンテンツはできません。

ディレクターはデザインにおいてデザイナーより劣ります。

前述の資料やデザインイメージを共有し、デザイナーにも考えてもらう時間を作りましょう。「ここはこっちのイメージの方がいい」「ここはメインの内容になるのでもっと大きくアピールしたほうがいい」といったデザイナー側からの意見を採り入れるためです。お互いの意見を交換することで、デザインの再構築を行い、さらに質の高いコンテンツを作ることにつながります。この作業を行わないと「デザイナー」は指示されたことをする「オペレーター」に変わってしまい、実力を発揮させることができません。


デザインに対するフィードバックのコツ

デザインが上がってきたときに、最初から完璧であることは少ないでしょう。

デザイナーへフィードバックするときのポイントを紹介します。

パッと見たときの違和感は伝える

ある程度のディレクション能力が前提として必要になりますが、パッとみたときに「おかしい」「違う」などの違和感を感じることがあると思います。直感で感じたことはデザイナーに必ず伝えましょう。なぜなら、デザインは見る人が一瞬で「良い」か「悪い」かを判断し、「悪い」と判断されてしまえば、次のものに目を奪われてしまう性質があるからです。

もちろん、直感だけでフィードバックされてもデザイナーは困ってしまいます。しかし、直感的に感じる違和感はデザインにおいて重要です。具体的な問題点はその後に検討していけばよいのです。デザイナーに違和感を伝えると、「ここが原因じゃないでしょうか?」「ここを変えたらどうですか?」といったデザイン面における解決策を提案してくれる場合もあります。そこから議論を進めていきましょう。

問題点を明確に伝える

例えば、「もう少しどうにかならないかな」「なんか違うんだよね」「もう1案つくってみて」といったフィードバックをしていませんか。これではデザイナーは「何が問題で」「どう修正するのか」がわからなくなってしまいます。レイアウトが悪い場合もあれば、キャッチコピーやカラーが悪いのもしれません。丁寧に伝えるコツは「メイン部分のインパクトが弱く、とても安っぽくみえる。もう少し目立つように工夫してくれますか」などの原因+改善点を同時に指示することです。どう改善すればいいか思いつかない場合も、問題点を伝えて「何かいい方法はありますか?」「こうしたらいいと思うのですがどうでしょうか?」と、デザイナーの意見も聞いて改善点を明確にしていくことが重要です。

デザインの意図を知る

ディレクターはクライアントにデザインの意図を説明することがあります。

「こういう目的で、ここではこんな意図があるので、このデザインにしました」と論理的にプレゼンする必要があるからです。「いい感じだから」などの理由で説明しても相手は納得してくれません。上がってきたデザインに対して、どんな意図があるのかをデザイナーに聞くことは、クライアントにとっても大切なことです。


信頼関係がアプトプットの質につながる

ディレクターは「この商品を売りたい」「このサービスを広めたい」といった、クライアントの目的を達成しなければなりません。目的を理解し、どうしたら達成できるかを考え、それをどう形にしていくかをデザイナーと協力して進めていく必要があります。

「ディレクター」と「デザイナー」、どちらが欠けてもプロジェクトはうまくいきません。

ディレクションのコツを理解し、お互いに情報共有やコミュニケーションをとって信頼関係を築くことが、質の高いデザインを生み出す最善の方法です。単なる受発注の関係ではなく、プロジェクトを成功させるパートナーとして手を取り合うことが重要なのではないでしょうか。

ライター
i-designman