人生100年時代、激動を生き抜く力「変進力」に関する調査

現代人は変化の激しさを感じている!? 「変化に適応して進化する力= 変進力 」の必要性

心理学と統計学を組み合わせた性格診断「ディグラム診断」を独自に考案したディグラム・ラボ株式会社は、20~50代の男女3,000名を対象に、時代の流れとともに、仕事や組織、人間関係、価値観、新しいサービスや技術など、あらゆるものが日々変化していく中で、その変化に適応し、そして進化できる力である「変進力」に関する調査結果を発表いたしました。

「 変進力 」とは?

さらなる高速通信が可能になる5G技術、音声入力や機械翻訳の精度の飛躍的向上、IoT技術の発展・・・。時代の流れとともに、仕事や組織、人間関係、価値観、新しいサービスや技術など、あらゆるものが日々変化していく中で、その変化に適応し、そして進化できる力、それが「変進力」です。

心理学と統計学を組み合わせた性格診断「ディグラム診断」を独自に考案したディグラム・ラボが提唱する新しい言葉であり、人生100年時代と言われるこれからの時代においては、そんな変化に適応する力=変進力の重要度が増しています。

今回、同社が発表した調査では、この「変進力」にまつわる数値を明らかにすることで、いま世の中で変進力がどういう捉えられているのかを浮き彫りにしています。

「 変進力 」を構成する9つの要素

ディグラム・ラボが考える、変化に適応して進化する力「変進力」は、9つの要素で定義しています。

この要素は、「自分を理解し他者とうまく付き合っていく」ために必要なものでもあり、「変進力」は人付き合いにおいても重要度の高い力だと考えられています。


調査結果サマリー:7割以上が世の中の変化スピードを実感

■これからの時代に必要な「変進力」。全年代において、「変進力」があると答えた人は2割程度にとどまった。

■一方で、全年代で7割の人が、世の中の変化や、その変化のスピードが速くなっていることを感じ取っている。″変化の実感“とそれに″対処すべきという意識”に、ギャップが見られるという結果に。

■変進力が高いほど、周囲の人々ともうまく付き合っていくスキルが高い​

  • 【調査方法】インターネットリサーチ
  • 【調査時期】2019年7月実施
  • 【調査対象】20~50代 男女3,000名※性別・年代均等

調査結果

■全年代で、「自分に “変進力” がある」と答えた人は、2割程度と、多くないのが現状。

■その一方で、全年代で7割の人が、世の中の変化や、その変化のスピードが速くなっていることを感じ取っている。

「あなたは変進力があると思いますか?」と質問したところ、「かなりある」、「ややある」との回答したのは全年代の24%に留まりました。

一方、「世の中が変化していることを感じますか?」と質問したところ、全年代で7割(71%)が 「かなり感じる」、「やや感じる」と回答。また「以前(数年前)と比較し、世の中の変化が速くなっていると感じますか?」 という質問についても全年代の7割弱(66%)が「かなり感じる」、「やや感じる」と回答。

両結果から、 20~50代男女の多くが、変進力を身につけている自覚がある人は少ない一方で、世の中の変化を敏感にとらえていることがうかがえる結果となりました。

変化を感じているのに 「 変進力 」は低い というギャップ

 今回の調査で、変化を感じているのに、「変進力」は低い、というギャップが生じていることが浮き彫りになりました。世の中の変化の実感度が高いのであれば、その変化への対応力に対するニーズも高く出ても良いはずです。

両者にギャップが生じている背景には、あまりにも変化のスピードが速く、そして変化の種類も多種多様であり、それに“対応できていない”現代人の問題点が見えるように感じます。

「 変進力 」 が高い人の特徴

例えば、「変進力」が高いと、以下のグラフのように、「自分のやりたいことを実現する方法を知っている」、「よく友人から相談を受ける(=周りから信頼されている)」、「自分以外の立場の人間のことを考えられる」など、良い特徴があらわれるようになります。

変進力が高い人とは、自己理解しつつも、自分以外の立場の人間のことが考えられ、他者からの信頼を獲得している人であり、周囲の人々ともうまく付き合っていくスキルが高いです。


ディグラム・ラボ代表 木原誠太郎氏のコメント(抜粋)

人生100年時代と言われるこれからにおいては、そんな変化に適応する力の重要度が増していきます。

しかしながら、調査結果では、変進力の有無に関して、全年代で 「かなりある」、「ややある」と回答した方は24%、変化に対して、ある種、消極的な姿勢がうかがえる結果となっていて、これからの世の中を作っていく若者年代においても同様となっています。

今回の調査によって、変化を感じているのに、「変進力」は低い、というギャップが生じていることはお伝えした通りですが、あまりにも変化のスピードが速く、そして変化の種類も多種多様であり、それに対応できていないという、現代人の抱える大きな問題が透けて見えました。

でずが、自分の人生は自分だけのもの。いかに変進力が重要であるかを知っていただくため、私たちはこれから「変進力」に関する情報発信を継続的に行ってまいります。調査結果を通じて「変進力」について知っていただき、これからの時代の変化に適応し、そして進化できる一助となれば嬉しく思います。


木原 誠太郎(きはら せいたろう)/ディグラム・ラボ株式会社 代表取締役
 2001年、株式会社電通リサーチに入社し、リサーチプランナーとして多くのプロジェクトに参加。その後、Newhands、ミクシィ、電通を経て、2013年にディグラム・ラボ株式会社を設立。現在は統計学と心理学を掛け合わせた性格分析ツール「ディグラム」の研究およびビジネス展開を行っている。メディア出演、著書多数。

■「ディグラム診断」とは
 ディグラム・ラボ社が開発したデータに基づく科学的診断。アンケート調査で取得したのべ37万人、のべ数千項目を超えるデータベースに基づいて、被験者に心理テスト結果と調査から得られたライフスタイルや恋愛傾向等の情報を、統計処理を施し客観的に分析した結果です。性格診断心理テスト「エゴグラム」をベースとし、数万人規模のアンケート調査(定量調査)や、対面による心理テスト診断(実証実験)から、改良を重ね独自に開発したものです。(データベース数、実験のケース数は2018年10月時点のものです)

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