実録!Webデザイナーの副業体験談

コロナ禍でリモートワークが広まったため、あらゆる分野において副業がしやすい環境になりました。

今回、実際にWebデザイナーとして働きながら、別の分野の副業を行なったことで実際どのような変化が訪れたのか。また、副業を始めてよかったこと、副業の注意点、失敗談をお伝えします。

コロナ禍で副業をスタート

筆者は、前職で一般企業を退職した後、現在はフリーでWebデザイナーをしています。Webデザイナーとしては、約3年の経験があり順調に業績も伸ばしていました。しかしそんな中、フリーで活動している私を襲ったのが新型コロナウイルスです。

新型コロナウイルスの大流行によって、今まで契約していた企業からの仕事量が減りました。また、春先に予定していた新たな業務も約8割がなくなってしまいました。東京オリンピックなどの影響で、少しづつ景気がよくなっている中でのコロナショックは、私の事業計画を大きく狂わせてしまいました。Webデザイナーの業務だけでは、今後の事業拡大を進めることができなくなってしまい、業績を立て直すために考えたのが副業でした。

Webデザイナーを行いながら実際に多くの分野での副業を行いました。例えば、Webデザイナーの知識を使えるチラシデザインの分野です。今まで、紙のデザインを業務で行った経験が皆無であったため、独学でイチから勉強をしました。学習方法としては、YouTubeでチラシデザインの制作を教えてくれるチャンネルがあったため何度も見返し、学習しました。

また、YouTubeチャンネルだけでは情報が少なかったため、書籍で学習しました。学習した知識は、実際にポートフォリオを作成することで、実戦レベルに落とし込んでいきました。

その後、実際に案件を獲得をするために、クラウドソーシングサービスを活用し、ポートフォリオを提示しながら提案営業を行いました。クラウドソーシングサービスは通常、企業側から案件の募集をかけているものに対して提案を行います。ただ、私はそれではなかなか案件を獲得できないのではないかと考え、企業側へ個別に連絡しました。その際、新型コロナウイルスの影響が少なそうな業種のクライアントに絞って連絡をしました。

すると、企業側から何件か連絡が返ってきて実際に交渉を進め、案件の獲得につながりました。企業側からすると、募集をかけて依頼者を選ぶ過程が手間だと考え、声をかけてきた人に依頼をすることもあるのではないのかと感じました。

また、私はフリーランスとしても活動をしているため、今まで関わったクライアントにポートフォリオとともに営業を行いました。初案件を獲得するために、最初の価格はキャンペーン価格と称し、お試し価格で提示しました。取引先にスーパーなどもあったため、チラシ制作に興味を持ってくださり、実際にクラウドソーシングサービスとともに契約にたどり着くことができました。

以上の経験から、学習した知識をしっかりポートフォリオに落とし込み、自分から積極的に営業をかけていくことがとても大事だと感じました。

また、筆者が取りかかる業種を選ぶ際に感じたことは、特定の業種のみの仕事に偏ってはいけないことです。例えば、Webデザインを行っている人が、WebバナーやGif制作などの同ジャンルのことしかしないのは、今回のようなことが発生した時に、手がけている全ての需要が下がってしまうリスクが高まります。それを防ぐために、普段していない紙媒体のデザインを行うことや動画編集をできるようにしておくなど、その時の需要に答えられるようにすることがとても重要だと感じました。

副業を始めてよかったこと

よかった点の一つに、収入の増加が挙げられます。今までWebデザイナーをメインに活動してきましたが、ライティング案件を隙間時間に行うことで効率よく収益をあげることができました。ライティングは隙間時間にコツコツとできるため、副業として行うのに非常に相性がよいと感じます。また、休みの日は時間を持て余していたため、まとまった時間を取って動画編集やチラシ制作に充てました。

次に、Webデザイナーの仕事に対して別の角度からの視点を持てたことです。今まで、Webデザイナーとして一つの仕事に集中して行ってきました。しかし、いつからか、第三者の視点というものが持てなくなってしまっていたと感じ、仕事もマンネリ化をしていました。そんな中、新しい業界の副業を始めたことで、別の角度からの視点を持つことができました。チラシ作成の知識を組み合わせたWeb制作も行うことができ、Webデザインという仕事を見つめるきっかけになりました。

また個人的には、タイムマネジメントの力が伸びたと感じています。今まで時間管理はあまり得意ではありませんでしたが、隙間時間で副業をする場合、時間を上手に管理しなければ計画が崩れて大変なことになってしまいます。逆算して計画を立てるなどの技術も身についたため、日常生活も充実して過ごしていけるようになりました。この点は、副業を始める際に想定していなかったポイントであったため、とても得した気分です。

副業の失敗談と注意すべき点

初めて副業をする上で、実際に失敗してしまった点が何点かあります。

まず最初に、学習に余計な時間がかかってしまったことです。初めての副業であったため、仕方がないところかもしれませんが、何冊も本を買って読もうとしてしまいました。できるかぎり、最初にたくさんの知識を入れたいと考えていたのです。ただ、普段の業務もある中、それはとても現実的ではありませんでした。

また、本を複数冊買ったため、お金も多くかかってしまいました。私は最終的に、学習の途中で非効率的だと気づき、本を一冊に絞り学習を進めました。一冊に絞ったことで、その本だけを学習すればいいというモチベーションが生まれ、効率的に進めることができました。

また、時間調整についても多々失敗をしました。普段はメインでWebデザイナーを行っているため、そちらの業務に当てなければいけない時間が伸びてしまった場合、副業に充てる時間がどうしても短くなってしまいます。当初、私は早く副業に慣れたい気持ちから、副業の業務量を大きく増やしていました。しかし、Webデザインの業務がなかなか終わらず、副業に支障をきたしてしまいました。最後はどうにか納品をしましたが、寝不足の状態で次の日を迎えたためとても後悔をしました。業務量を増やし無理をすると体調にも支障をきたすため、業務量の調整力が必要となります。

以上の2点の他にも、大変なことは多々ありました。例えば、知識が十分ではない状態で業務に取り組んでしまい、想定より3倍の時間がかかってしまったこともありました。しかし、初めて取りかかるものは失敗が付き物です。そのため、最初から想定してスケジュールに入れておくことにしました。失敗しても、次は絶対しないことを意識して何度も取り組み続けることが大事です。

Webデザイナー は副業しやすい

最初は不安なことも多いと思いますが、情報収集や実際に副業をしている中で徐々に不安はなくなっていくと思います。実際にやってみることで、副業への見方が大きく変わりますので是非挑戦してみてください。

副業探しには、クラウドソーシングサービスなどのプラットフォームサービスが気軽に使えて便利です。本格的に始めたい人には、ARCHETYP Staffingをはじめクリエイター専門の人材派遣サービスにクリエイター登録するのもおすすめです。高単価なお仕事もたくさんあるのでご検討してみてはいかがでしょうか。

ライター
川名真矢
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